ノエビアは、「自然を科学する」という企業ポリシーに基づき、地球環境やエネルギー環境の保全を視野に入れ、環境対応商品の推進やCO2排出量の削減など、事業活動における環境負荷の低減に努めています。

環境に関する方針
- 1.限りある資源の有効活用
- エネルギー、水、紙などの資源利⽤の節減に努め、省資源・資源循環・省エネルギーを推進します。
- 2.持続可能な原材料調達
- 自然保護に配慮した原材料や、より環境安全性の高い素材などを活用した処方開発を推進します。
- 3.環境負荷低減に配慮した販売・営業活動等
- 環境への負荷の低減を考慮した、お客さまへの商品の提供に努めます。
- 4.廃棄物の削減とリサイクル
- 事業に関するすべての廃棄物の削減とリサイクルを推進します。
- 5.関係法令等の遵守
- 環境保全等に関する法令・規制等を遵守し、環境保全および環境汚染予防に努めます。
環境保全活動は、社員全員が意識して行動することが重要と考え、パート社員も含めた全社員に対して教育訓練や啓蒙活動を行っています。
また、環境目的を達成するための検討プロジェクトチーム(節電プロジェクト、分別プロジェクト、グリーン購入プロジェクト)を作り、社員が自ら考え、意見を出して改善活動につなげています。このような活動を通し、環境問題に関する社員の意識を高め、会社だけではなく家庭においても環境を意識し行動ができるよう啓蒙しています。
環境への取り組み
環境問題を企業活動の重要課題としてとらえ、基本方針に基づく環境活動を推進しています。
商品における環境配慮「ECOパッケージガイドライン」
ノエビアでは、「ノエビア ECOパッケージガイドライン」を定め、それに基づいた商品開発、モノづくりを推進しています。新商品はもとより、従来からご愛用いただいている商品についても、ガイドラインに従い、順次対応しています。
「ノエビア ECOパッケージガイドライン」
- 化粧箱、能書き等に使用する紙は、基本的に環境に配慮した材料(再生紙、非木材紙、森林認証紙)の採用を積極的に行っています。
- 継続してご愛用いただける容器の化粧品(ファンデーション類、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ類)はリフィール化を推進していきます。
- ファンデーション類はお皿を共通化し、今までお使いのケースをそのままお使い頂けるようにしております。
今後は、上記事例を増やすべく、新商品開発において配慮していきます。また地球資源有効活用の観点から、環境に配慮した樹脂の採用を増やしてまいります。
1.容器・包材における廃棄物削減を推進
環境に配慮した容器・資材の開発を推進
植物由来のプラスチック(バイオマスプラスチック)やFSC認証紙※など、環境に配慮した容器・包材を使用し、環境負荷低減につながる化粧品等の容器の開発に努めています。
※FSC認証紙:適切に管理された森林の木材を使用して作られた紙

(ノエビア スペチアーレ 薬用クリーム)
廃棄物削減に向けた"4R"への取り組み
●Reduce(リデュース)
パッケージの簡素化で紙の使用量を削減するとともに、FSC認証紙・100%再生紙を積極的に使用しています。

(ノエビア 99プラス スキンケアシリーズ)

(ノエビア トカラの海の贈りものシリーズ)
●Reuse(リユース)
つめかえ用パッケージの採用により、プラスチック使用量の削減に取り組んでいます。

(ノエビア バイオサイン インナートリートメント リポソーム)

●Replace(リプレイス)
プラスチック使用量の削減に向け、環境対策素材(リサイクルプラスチック・バイオマスプラスチックなど)への代替や、環境対策インキ(バイオマスインキなど)の採用など環境に配慮した商品化を推進しています。

(ノエビア ブランコンディショナー)
●Recycle(リサイクル)
使用済み容器を回収し、リサイクルする「ノエビア グリーンリサイクル」の活動を行っています。回収した使用済み容器は、RPF(固形燃料)化した燃料などに再生します。


お客さまに不要になった容器包装を適正に廃棄いただけるよう、識別表示を全商品で実施しています。今後も国、自治体のルールの改訂に対応していきます。またさらなる資源保全の観点から、容器包装における減量化を意識した商品開発を行ってまいります。
2.サスティナブルな原材料の調達
自社栽培による植物エキスの開発
自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」では、化粧品に応用する植物の自社栽培において有機食品の規格である有機JAS認証を取得し、生物多様性の保全に配慮しています。

(写真:メドウスイート)
環境に配慮した処方の開発
化粧品は、植物やそれを育む水、土壌、大気などの自然資本の恩恵で成り立っています。持続可能な化粧品の開発のため、自然保護に配慮した原材料やより環境安全性の高い素材、アップサイクル原料などを活用した処方開発を推進しています。
3.環境負荷低減に配慮した生産体制
廃棄物管理・水質保全
廃棄物を18項目に分別し地球環境に配慮した処理をするため、廃棄業者さまの選定段階から処理現場の視察を実施しています。また、製造工程において水使用量を可能な限り削減するとともに、排水は、排水処理施設で関係法規や地元条例の規制数値を遵守するための管理を行い、水質汚染防止に努めています。

節電プロジェクト
省エネ設備への入替えや工場を効率的に稼働させるためのプロジェクトチーム(節電プロジェクト)による電気・燃料の使用状況を分析し対応しています。さらに、納品トラックおよび社有車使用時のアイドリングストップの啓蒙、また昼休み等未使用時の消灯や30分以上離席する場合のパソコン電源OFFなどを実施し、社員一人ひとりの環境への意識を高めることにより、社員全員参加で地球温暖化防止に取組んでいます。

環境リスク対策
●法規制への対応
事業活動を行なう上で関係する法規制を社内で構築したデータベースで管理し、守るべき事項が何なのかを明確にすると共に、法規制毎に担当者を決め定期的に遵守状況を確認し、評価しています。
●アスベスト対策
2005年7月に施行された「石綿障害予防規則」でアスベスト問題が注目され、滋賀工場でも施設の調査を実施しました。その結果、空気中への飛散は確認されずまた今後の飛散の恐れもなく、社員からのアスベストによる健康障害の相談・報告などはありませんでした。
●緊急事態への対応
天災や火災などの事態の可能性及び過去の事例より想定される緊急事態を洗い出し、万一の事態に備え対応策を講じマニュアル化するとともに定期的に関係する全社員を対象にシミュレーションを実施しています。