ノエビア

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自然を科学するノエビアの
「北海道暑寒別岳パイロットファーム」
へようこそ

「自然を科学する」を企業ポリシーに、設立以来、植物研究と成分分析を続けているノエビア。
2005年に開設した自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」は、亜寒帯系の植物の調査・研究、そして植物の栽培を目的としています。
北海道でも特異なほど寒冷な気候条件の中で、力強く生き抜く植物にこそ、美しさを輝かせるちからがあることを確信しています。

-Photo Gallery-
季節のファームの様子

  • 2023年 春・夏

-Farm’s Feature-
ファームの特長をご紹介

暑寒別岳の気候と特長

暑寒別岳パイロットファームが位置する北海道暑寒別岳連峰は、その位置や地形により寒さの厳しい気候の中にあります。暑寒別岳の南側には、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約の登録湿地に認定されている雨竜沼(うりゅうぬま)湿原が存在し、湿地帯の植生なども観察できます。また、暑寒別岳連峰から豊かな残雪を源流とする伏流水が湧き出ています。自然豊かな環境でありながらも、1年の約半分が雪に覆われる特殊な環境の中であるため、その中で育つ植物は、非常に生命力が強く、さまざまなちからを秘めているのです。

雨竜沼湿原

ノエビアの自社農場
「北海道暑寒別岳パイロットファーム」

暑寒別岳

北海道増毛郡増毛町湯の沢(暑寒別岳登山道箸別ルート入口手前)
北緯43度47-49分 東経141度33-34分
海抜:約400メートル
総面積:691万平方メートル(東京ドーム150ヶ相当)
栽培品目:約60種

ファームでの有機栽培

有機栽培とは?

植物本来の自然な生活サイクルで
栽培すること
×化学肥料 ×遺伝子組み換え

有機栽培とは、植物本来の自然な生活サイクル、すなわち種から芽が出て、花が咲き、実がなり、種が落ち、枯れた部分は土に還って肥料になる、といった植物のサイクルで栽培することです。有機肥料を使うから必ずしも有機栽培というわけではありません。有機肥料はあくまでも、自然な植物のライフサイクルの中で、不足する栄養素を補うために使用します。

イメージイラスト

暑寒別岳パイロットファームの
年間スケジュール

亜寒帯気候の暑寒別岳パイロットファームでは、1年を通じ有機栽培の計画から実行まで一連の作業を行います。雪に覆われる10月~4月が有機栽培に向けた計画と準備、5月~9月までの短い期間が主な栽培期間です。

イメージイラスト
春 〜Spring〜

4月の苗床の作成に始まり、ゴールデンウィーク明けより本格的な暑寒別岳パイロットファームの圃場の管理が始まります。ちなみに現地の作業には、土日祝日休みはなく、雨が降った日が休日です。

夏の様子
夏 〜Summer〜

開花時期の早いフキタンポポは5月に収穫しますが、その他の植物は6月中旬以降から収穫が始まります。豊かな土壌には雑草もたくさん生えるので、手作業による除草の作業も重要です。

秋の様子
秋 〜Autumn〜

秋口には来期分の栽培に向けて種まきや根の株分けなどを行います。何年も枯れずに花を咲かせる多年草は、根の株分けによる移植作業が必要です。10月には雪も降り始めるので、来期分の有機肥料は、秋のうちにパイロットファームのコンテナまで持って上がり、保管します。

冬の様子
冬 〜Winter〜

11月からゴールデンウィークまでは、ほぼ雪に覆われており、現地での作業はありませんが、持続的に上質な有機栽培を行っていくために、翌シーズンの栽培計画に関わる膨大な資料を作成し認証機関に提出します。これらの資料を元にパイロットファームを管理することで、有機栽培が認証されるのです。

ノエビアの有機栽培へのこだわり

ノエビアでは、有機JAS認証の取得や、SOFIX技術を活用した土壌改良を通して、より安全で高品質な植物の栽培を目指しています。

有機JAS認証
<有機JAS認証の主な基準>
  • 有機的管理された種苗(遺伝子組み換えのない、種子消毒のない)を用いて栽培する。
  • 化学的に合成された肥料を使用しない。
  • 特定期間以上、有機的管理された圃場で栽培する。
<有機JAS認証取得までの流れ>

複数の承認基準や要件において、第三者認定機関による厳しい精査の結果、有機JAS圃場の認証を得ることができます。
日本の化粧品には明確なオーガニック規格がないことから、自社農場は食品の有機JAS認証の農場として管理し、有機JAS規格に適合する植物の栽培が可能となります。自社圃場の暑寒別岳パイロットファームでは、毎年3月末に北海道の農林水産大臣登録有機JAS認証機関へ必要情報を提出し、6月頃に現地視察立ち合いのもと厳しい審査を受けたのち認証取得となります。

認証書
SOFIX技術

有機栽培においては、土壌(土)が非常に大切です。立命館大学との共同研究でSOFIX技術を用いた栽培手法の研究を行い、その成果を応用しています。SOFIX技術とは 土の中の微生物や栄養分を計ることで、土の状態を知ることができ、植物に最も合う土の状態に調整する技術です。暑寒別岳パイロットファームでは、こうした土壌改良の技術をすでに導入し、毎年土壌分析を行いながら栄養分を調査し、必要に応じた成分を有機肥料にて補いながら良好な土壌を保っています。暑寒別岳パイロットファームの土壌は、微生物数も非常に多く、有機肥料を効率よく分解する良好な土壌です。

土

SOFIXに基づき、炭素、窒素およびリンの量や微生物活性を改善した土壌でホッカイトウキを栽培すると、土壌肥沃度の上昇に応じて収穫量が増えるだけでなく、根から抽出した有用成分であるリグスチリドの量が増加しました。

ホッカイトウキ

ホッカイトウキ

ホッカイトウキの収穫量とリグスチリドの保有量

ホッカイトウキの収穫量とリグスチリドの保有量

有機栽培している主な植物ご紹介

ワレモコウ

ワレモコウ

ムラサキバレンギク

ムラサキバレンギク

メドウスイート

メドウスイート

ヤグルマギク

ヤグルマギク

ムラサキバレンギク

フキタンポポ

ホッカイトウキ

ホッカイトウキ

植物が化粧品になるまで

自社農場で有機栽培した植物を
化粧品原料に用いることのメリット

自社農場で土壌を管理し、植物を育てるところから、ノエビアの化粧品づくりは始まっています。それには多くの手間もコストもかかりますが、ノエビアの化粧品をお使いいただくお客さまにとって、多くのメリットがあると考えています。

高品質な原材料の確保

有機JAS認証圃場での土壌づくりから育苗、栽培、収穫までの一貫した管理により、植物に含まれる有用成分が安定的になり、その結果、品質の高い化粧品原材料の確保が可能です。

独自のオリジナル原材料の開発

ノエビア独自の植物研究から得られる有用性データをもとに、既存のオリジナル原材料の有機栽培による生産が可能です。

安心・安全な化粧品の提供

自社農場で植物を生産し、自社工場にて原材料に加工することにより、原材料のトレーサビリティが明確になり、消費者にとって安心・安全な化粧品の提供が可能です。

研究所との連携

ノエビアでは暑寒別岳パイロットファームで収穫された植物は全て、滋賀県にあるグループ総合研究所で乾燥→粉砕・抽出によりエキス化を検討し、成分分析・原料化を行ないます。
また、お肌への有効性評価については東京研究所にて皮膚細胞試験から最終的にはヒトにより臨床試験を行うことで、高機能でオリジナル性の高い植物エキスを新商品へ応用しています。

研究所との連携イメージ
研究所との連携イメージ

オリジナル性の高い植物エキスを
新商品へ応用

暑寒別岳パイロットファームにて栽培した植物は、多くの高級化粧品に応用されています。

<美容液など>