今年はなかなか気温が上がらず雪解けの遅れを心配していましたが、暑寒別岳山頂やパイロットファームまでの道はまだ雪深いものの、農場の土壌表面は少しずつ見え隠れが始まってきた様子です。このまま順調に春が来てくれれば5月中旬ごろには栽培が開始できそうです。

ゴールデンウイークが明けて順調に気温も上昇し、春栽培を開始しました。前準備として農場を耕し、植物の種類や土壌の栄養状態に合わせた有機肥料を調整して撒きます。その後、種や苗を一つずつ手作業で植えていきます。直射日光や雨風に弱い植物は苗ごとに囲いを作るなど優しく丁寧に育てていきます。今年は昨年以上に新規栽培するたくさんの植物をリストアップしてチャレンジしています。うまく育ってくれるよう期待しながら、これから取り組みます。

今年の有機JAS認証更新の実地検査が6月27日に行われました。検査では有機栽培農場の状況だけでなく、有機栽培に使用している肥料の種類や管理、農機具の洗浄記録、各作業の管理記録まで幅広く細かくチェックされます。とても大変ですが日々行なっている有機栽培業務を改めて見直す良い機会にもなりました。

今年は好天の日が多く、一晩で著しく生長する雑草たちと日々戦っています。特に栽培植物の間に生えてくる雑草は、一つ一つ丁寧に手作業で取り除く必要があります。とても大変な作業ですが、そのおかげで春定植した植物たちはすくすくと元気に生長してくれています。