世界には2万種近くの海藻があり、そのほとんどは緑藻類(アオサ等)、褐藻類(コンブ、ワカメ等)、紅藻類(テングサ等)の3つに分けられます。

海藻は、高等植物と呼ばれる地上の植物とは反対に、下等植物と呼ばれています。それは海藻の構造がとても簡単で、種子もなく、根と葉との区別もないからです。そのかわりに、海藻は独特の吸収方法を持っており、海水に溶けている豊富なミネラルやビタミンを藻の表面からたっぷりと吸収しています。

海藻は、自分にとって必要な成分だけを選ぶ眼を持つ有能な科学者であり、海の成分の宝庫です。現代では、海藻は食用品だけでなく、医薬品、工業原料、家畜や作物の肥料など、幅広い分野で活用されています。