神経を支える“シュワン細胞”の機能
を高める最新研究
皮フの神経は、美しくすこやかな肌を保つ上でも大きな役割を担っています。
ノエビアは2007年より神経と肌の関係について研究を続けてきました。そこで神経を支えるシュワン細胞に着目し、シュワン細胞の機能を高める植物エキスを見出しました。

シュワン細胞のはたらき
シュワン細胞は神経線維を包み込み、神経が傷つかないように保護したり、傷ついた神経を再生させたり、感覚情報の神経伝達を速くする役割を担っています。さらに近年の研究により、肌の修復機能にも重要な役割を果たすことが分かりつつあります。

■肌の修復機能を高める
植物エキスの発見
シュワン細胞は成長因子を分泌することで肌の修復力を高めています。シュワン細胞からの成長因子の分泌を促進する有用な植物を探索した結果、北海道暑寒別岳パイロットファームで有機栽培したシャクヤクの根のエキスに特に高い効果を見出しました。
成長因子の量

皮フ細胞に傷をつけて修復機能を比較

シュワン細胞から皮フの再生・修復を促す成長因子が分泌され、皮フの修復能力を高めます。

シャクヤク
- (自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で有機栽培)
- 学名:Paeonia lactiflora Pallas
- 科名:ボタン科 属名:ボタン属
- 白や紅色の美しく高貴な花を咲かせる。
根は古くから生薬として鎮痛や婦人薬、肌疾患など幅広く活用されている。
■神経への作用を高める
植物エキスの発見
シュワン細胞は神経栄養因子を分泌することで神経細胞の成長や再生を促進し、神経を活性化します。シュワン細胞にシャクヤクの根の抽出物を添加した結果、神経栄養因子が増えるだけでなく、高い抗炎症効果も見られました。さらに効果を高めることができないかと実験を重ねた結果、ブルガリアンローズとシャクヤクの組み合わせが、神経の活性化と保護効果を相乗的に高めることが分かりました。これにより、神経への作用を通じて肌の感覚が研ぎ澄まされ、すこやかな肌を保つことが期待できます。
神経栄養因子の量

炎症性物質の量


ブルガリアンローズ
- (ブルガリア産ダマスクローズ)
- 学名:Rosa × damascene
- 科名:バラ科 属名:バラ属
- ブルガリア共和国の“バラの谷”で栽培され、7~8万枚もの花びらから得られる精油はわずか1gという類いまれなる稀少価値を持った花香の女王。毎年5月中旬から6月にかかる開花時期に一輪一輪手摘みで収穫されている。