ノエビア

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ノエビアは、2016年5月に東京大学大学院医学系研究科に寄付をおこない、「骨免疫学」寄付講座が開設されました。血液中の免疫細胞は骨の中にある骨髄から生まれるなど、骨と免疫は密接な関係です。寄付講座は、骨と免疫の研究から、免疫系の全体像の解明に取り組んでいます。ノエビアでは、本講座が解明した免疫の新たなメカニズムから着想を得て、肌の免疫の研究を開始しました。

肌の免疫とは?

「免疫」は細菌やウイルスなどから身体を守る防御システムです。免疫細胞が自分ではない異物を感知し、体の中に入るのを防いでいます。常に外部環境と接している肌においては、免疫がとても重要な役割を果たしています。肌の免疫が適切にはたらかないと、細菌やウイルスに感染しやすくなったり、誤って自分の細胞を攻撃し炎症が続いたりします。それによって、ハリ・弾力の低下、乾燥、くすみなど様々な肌悩みが進行してしまいます。

肌の免疫を司る「ランゲルハンス細胞」の維持に重要な「RANKLランクル」の新機能を解明

「ランゲルハンス細胞」は表皮に存在する免疫細胞で、細菌やウイルスなどの異物を認識すると肌から排除する反応を強め、さらに排除した後は過剰な炎症が生じないように上手く調節しています。しかし、ランゲルハンス細胞は加齢や紫外線の影響により減少してしまうため、肌の健康が損なわれ、美しさを保つことができなくなってしまいます。

加齢によるランゲルハンス細胞数の変化
紫外線によるランゲルハンス細胞数の変化

そこで着目したのが、免疫系の形成や骨の恒常性維持に必須の機能性タンパク質「RANKL」ランゲルハンス細胞の生存期間を延長させることも報告されており、肌の免疫にとっても非常に重要な存在です。東京大学寄付講座は、RANKLによる免疫や骨の詳細な制御メカニズムを解明しました。さらにノエビアでは、RANKLが肌のバリア機能と保湿機能を強化し、肌の美と健康を守ることを明らかにしました。

RANKLランクル」を相乗的に増やす
「ルバーブ」「トウチュウ夏草カソウ」を発見

ランゲルハンス細胞を維持するために、RANKLを増やす成分を探索したところ、自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」にて有機栽培したルバーブの根から抽出したエキスに、高い効果があることが分かりました。さらに、冬虫夏草から抽出したエキスを組み合わせることでルバーブの効果がより高まることを発見しました。また、この2つのエキスには、肌に存在する常在菌の集まり「肌フローラ」を整えるはたらきがあることも見出しました。ルバーブと冬虫夏草には、ランゲルハンス細胞の減少を防ぎ、肌フローラを整えることで、美しく健やかな肌へと導く効果が期待できます。

RANKLの量

ルバーブ

ルバーブ

シベリアでも生育する生命力の強い植物です。茎は高級食材としてジャムなどに利用されます。

冬虫夏草

冬虫夏草

昆虫に寄生するキノコの1種。冬に昆虫に寄生し、夏に棒状のキノコを発芽させることから名づけられました。