ノエビア

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年齢を重ねると、乾燥やしわ、たるみなどの肌トラブルが顕著に現れるようになります。それらの原因として、紫外線などの外的要因は広く知られていますが、実は神経の衰えも関係していることが、最新の研究により明らかになっています。

神経と肌の関係について

肌の神経は、圧力、振動、温度、痛み、痒みなどの感覚情報を伝えるはたらきだけでなく、肌へのさまざまなダメージ情報を感知し伝達する重要なはたらきをしています。ダメージ情報を受けて神経から指令が出されることで、その指令に応じて肌が反応を起こし、「バリア機能」「修復機能」「免疫機能」を高めます。これにより、肌の機能は正常に保たれ、乾燥やしわ、肌あれ、たるみなどの肌トラブルの悪化を予防しています。つまり、肌は自らの危険を察知して、神経を通して対策を講じているのです。加齢によって神経が衰えると、これらの機能も衰え、肌の老化が進行してしまいます。

ダメージ情報を受けて神経から指令が出され肌が反応を起こし、「バリア機能」「修復機能」「免疫機能」を高めるイメージ

神経を守るタンパク質“CLSP”に、皮フ細胞の老化を抑制するはたらきがあることを発見

ノエビアと共同研究を行っている東京医科大学により、“CLSP”という皮フ中に存在するタンパク質が、神経細胞死を効果的に抑制することが明らかにされました。さらにノエビアでは、CLSPに皮フ細胞の老化を抑制するはたらきがあることを発見しました。

「CLSPによる神経細胞死の抑制」における、CLSPなし・ありの比較
「CLSPによる皮フ細胞の老化抑制」における、CLSPなし・ありの比較

CLSPは、皮フ細胞にはたらきかけ、直接的に肌の老化を抑制するとともに、皮フの神経を保護することにより、神経と肌の情報伝達を介して、「バリア機能」「修復機能」「免疫機能」を高め、間接的にも皮フの老化を抑制すると考えられるのです。

CLSPのはたらきを高める2つの植物エキスを発見

ノエビアでは、CLSPのはたらきを高める方法を研究し、フキタンポポエキスとマヨラナエキスに高い効果があることを発見しました。フキタンポポエキスとマヨラナエキスは、以下の3つのステップで、CLSPのはたらきを高めます。

CLSPのはたらきを高めるフキタンポポエキスとマヨラナエキスの効果イメージ

イメージ図

①CLSPを増やす
(CLSPの産生を促す遺伝子のスイッチON)

フキタンポポエキスが、CLSP産生を促す遺伝子にはたらきかけ、CLSPを増やします。
ノエビアでは数多くの植物を評価し、自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で有機栽培したフキタンポポの花に、非常に強い作用があることを発見しました。新たな発見として特許出願を行っています。

CLSPを増やす素材 [特許出願中]

フキタンポポ

フキタンポポイメージ
産地:
北海道暑寒別岳パイロットファーム
科属:
キク科フキタンポポ属の多年草
特長:
強い生命力を有する。花は生薬としても利用される。

②CLSPを守る
(CLSPの産生過程で分解から守る)

マヨラナエキスが、CLSPの保護因子を増やし、CLSPの産生過程における分解から守ります。
私たちの身体にあるDNAの98%を占める未知の部分に、CLSPを保護する因子“TINCR(ティンカー)”(トレジャーDNAの1種)があることが分かりました。TINCRの量を増やす植物エキスを探索した結果、マヨラナエキスに非常に高い効果を発見しました。新たな発見として特許出願を行っています。

TINCR(トレジャーDNA)を増やす素材 [特許出願中]

マヨラナ

マヨラナイメージ
原産:
地中海沿岸
科属:
シソ科ハナハッカ属の多年草
特長:
乾燥の厳しい土地にも自生。
欧州では幸せを象徴するハーブと言われている。

フキタンポポエキスとマヨラナエキスを組み合わせることで、CLSPが相乗的に増えることを発見しました。こちらの相乗効果についても、特許を出願しています。

フキタンポポとマヨラナの相乗効果 [特許出願中]

③CLSP受容体を増やす
(CLSPを受け取る受容体を増やす)

さらに、フキタンポポエキスとマヨラナエキスには、CLSPを受け取る皮フ細胞の受容体を増やすはたらきもあります。CLSPは受容体を通じて皮フ細胞にはたらきかけるため、受容体が増えることで、CLSPのはたらきをより高めることができます。

トレジャーDNA

これまでDNAの中で「遺伝子」と呼ばれ、詳しい解析が行われてきたのは、全DNAのうち2%の部分に過ぎませんでした。「遺伝子」は身体にとって必要なものを作り出す設計図の役割を果たしています。一方で残りの98%のDNAには設計図の役割がないため、何の役割も無い“ゴミ”だと言われてきました。しかし、近年DNA解析の技術が進み、多くのDNAを解析できるようになったため、DNAの98%を占める未知の領域についても研究が行われるようになりました。そして近年、その98%にも、様々な可能性があることがわかってきており、『トレジャー(宝物)DNA』と呼ばれ、高い注目を集めています。