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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2021.01.22

Herbal Life

Herbal Life55
美しさが続く、ドライボタニカルの魅力とアレンジ

花や植物は、ドライになることで個性がより際立ち、アレンジや飾り方の幅が広がります。時とともに移り変わる表情が楽しめ、日々の時間をより豊かなものにしてくれます。

今回はフローリストの小野木彩香さんに、ドライボタニカルの魅力を教えていただきます。
 

美しいドライボタニカルの作り方

いただいたブーケや飾っておいた生花を、そのまま吊るして乾燥させてもドライな状態にできますが、少しの工夫や気配りで、その美しさは全く違ってきます。単に乾いている状態ではなく、その植物の個性や姿が、美しくとどめられたものがドライボタニカルなのです。
 
ドライボタニカル作りで大切なことは、新鮮な植物を使うこと。花瓶に活けた後、花びらが落ちたり、変色しかけているものは、乾燥させると本来の色合いが失われてしまいます。ただし、花にしっかり水を吸わせてからドライにすることも大事。新鮮な状態で、花びらや葉の先まで水がしっかり行き渡った状態であれば、形も色も美しいドライボタニカルになるそうです。また、バラやラナンキュラスなど花びらが幾層にもなっているものは、しっかり開花してから乾燥させます。花びらの奥までしっかり乾燥することで、ふんわりと開いた華やかなドライボタニカルに仕上がります。
ラナンキュラスのドライボタニカル
 

乾燥のためには逆さに吊るすのが、ベストの方法です。重力で植物の茎がまっすぐに伸びた状態になり、形も整うので、アレンジする時に扱いやすくなります。ただ乾燥時の直射日光や湿気は厳禁で、風通しのよい屋内がおすすめです。水分の多いお花はドライフラワー用のシリカゲルなどを使いましょう。花や植物は、乾燥させている間も美しい状態を留めたまま、色や表情を変えてゆきます。時間とともに移ろう姿を見守ることも、ドライボタニカル作りの魅力です。
ユーカリとアジサイのスワッグ(右:半年後)
  
  

ドライボタニカルで楽しむ四季のアレンジ

小野木彩香さんがフローリストになるきっかけは、1本のガーベラでした。体調を崩し元気のない時に、友人から貰ったそのガーベラの美しさと、花に込められた思いに感動し、花の道を志して転職を果たします。平屋建ての日本家屋に魅力を感じ、郊外で出会った物件で花屋を開きますが、豊かな自然の中で暮らすうちに、使いたい花や趣味も変化していったそうです。「豪華で華美なものではなく、季節を伝えるアレンジを届けることで、暮らしに近い花屋でありたい」、そんな思いの中で出会ったのがドライボタニカルでした。ドライにした花や植物なら、もっと手軽に花を取り入れてもらえると考えたのです。
春色のミニブーケ
 
 
<小野木彩香さんおすすめの四季のドライボタニカル>
春は小さな野の花が豊富な季節。野の花はドライにした後、透明のガラスの試験管などに入れて、お部屋に飾ります。タグにメッセージを入れてプレセントにしても。
ドライボタニカルボトル
 

夏のおすすめはアジサイのリース。梅雨が明けて夏の日差しに少し水分を奪われたアジサイはドライにしやすく、落ち着いた色合いで和の風情が漂います。
枯れ色アジサイのリース
 

秋は野山や公園などで見つけた実ものを集めて古材に貼り付ければ、実りの秋を感じる素敵な標本になります。
秋の実の標本
 

小野木彩香さんの著書「朽ちてなお美しいドライボタニカル入門」には、一年を通じてドライボタニカルで四季を感じる喜びが紹介されています。水分が抜けることで軽やかになった花や植物は、どんな場所にも飾りやすく、周りの空間の雰囲気を変える力を持っています。春夏秋冬、季節ごとに植物に触れ、その姿や表情の変化を楽しむ時間は、きっと心を豊かにしてくれます。ドライボタニカルで季節を届けたい、それが小野木彩香さんの願いです。
 
 
小野木彩香 おのぎあやか
夫婦で営んでいる北中植物商店の「花部門」担当。都内を中心としたウエディング、店舗装飾のほか、イベント出店、教室を行なっている。草花を使ったスタイリング、独創的なアレンジメントに定評がある。2021年春に新たなアトリエをオープン。
『朽ちてなお美しいドライボタニカル入門』(X-Knowledge刊)
 
全写真:『朽ちてなお美しいドライボタニカル入門』(X-Knowledge刊)
撮影 高橋郁子


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2021.01.08

Botanical Goods

Botanical Goods42
思いを結ぶ、水引ボタニカルアートの魅力

祝儀の袋など慶事に欠かせない「水引」。水引アーティスト、高橋千紗さんは、伝統の水引作りの手法を踏襲しながら、独自の創作を行っています。その花や植物をモチーフにした作品には、日本人の心が結ばれています。
 
今回は、ハレの日を飾る水引の魅力と、普段使いでも楽しめるボタニカルモチーフの水引アートをご紹介します。
 

日本人の心を結ぶ水引

水引はもともと、飛鳥時代に中国からの献上品にかけられていた白と赤の麻紐を起源にしていると言われています。その後、室町時代になると和紙を芯にした紐が使われ、皇族や武家の間で広まって行きますが、水引をかけるのは、「けがれのないもの、真心がこもったもの」であることを表すためでした。その後、水引は、縁起物にかけるだけでなく、あらゆるものを水引で作る工芸文化に繋がってゆきます。時代を経ても変わらないことは、言葉の代わりに思いを結び、込めるということ。日本人独特の奥ゆかしさと、もてなしの文化の象徴として、水引は贈る方と贈られる方の心を結んでいます。
 
私たちが今、日常で何気なく目にする水引にも、実は色や結び方にそれぞれ大切な意味が込められています。たとえば、慶事に白と赤の水引の組み合わせが使われるのは、宮中の献上品に紅白の紐が使われた伝統から。高橋さんが花からインスピレーションを受けて作る「福寄せのはし置き」は、そんな白や赤をはじめ、金色の水引が使われ、新年の食卓にぴったりです。その場を清め、祝い、福を招いてくれるものとなっています。
福寄せのはし置き
 

また、水引の伝統の結びの手法、5枚の花びらを表す「梅結び」をアレンジした、「花づくしのナプキンリング、ボトルリング」も、新年の雰囲気を高めてくれます。白、赤、金銀の他に様々な色も組み合わされ、食卓の印象をハレの日の趣きに変えてくれます。
花づくしのナプキンリング、ボトルリング
 
 

水引で結ぶ四季の彩り

高橋千紗さんはもともと、ものづくりに興味を持っていましたが、ある結婚式の引き出物にあしらわれた、シンプルな水引に心惹かれます。その後、ご祝儀袋に気に入ったものがなく、「自分で作ればいいんだ」と思ったのがきっかけで、水引作りを習い始めました。水引は、和紙をこよりのように巻いて、のりで固めて作りますが、高橋さんが注目したのは、色や素材のバリエーションがとても豊富なこと。フィルムなどを巻いて仕上げられた質感や、色の美しさに心惹かれ、どんどん創作欲が高まったとおっしゃいます。
 
高橋さんの作品作りの基本は、季節を感じるものや1年の時の巡りを伝えてくれるもの。季節の花や植物は、欠かせない題材となっています。水引アートで表現された木蓮や春の野に咲く小さな花々からは、春の香りさえも感じられます。
木蓮のブローチ
 
野原の花冠
 
 
小さな花のつぼみが連なる髪飾りや、幾重にも重なって咲く花をイメージしたかんざしは、浴衣など夏の装いをイメージして結んだものです。
上:つぼみの髪飾り / 下:早乙女のかんざし
 

秋の実りをイメージしたスワッグ感覚の水引の壁飾りや、秋風にそよぐチョコレートコスモス。秋ならではの深い色を表現できるのも、多様な色と素材が選べる、水引だからこそと言えます。
木の実のスワッグ
 
チョコレートコスモスのウォールフレーム
 
 
水引の一見控えめな美の主張や、植物との深い関わりから生まれた結びの手法。高橋さんは暮らしの中で、そんな水引に込められた日本人の心や、自然への思いを感じて欲しいと願っています。花や植物に季節を感じながら1年を過ごせる幸せや、大切な人を思いやる心、そんな日本人の精神性を水引は今に伝えてくれています。
 
 
 
高橋千紗 水引アーティスト
趣味で様々なものづくりを行う中で水引と出会い、基礎から学ぶ。伝統的な水引の結び方を踏まえつつ、色づかいやデザインに今の時代を意識した作品を手がけ、ワークショップも開催。水引の魅力を伝えている。著書は、『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』(日本文芸社刊) 。
『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』(日本文芸社刊)
 
本文写真:『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』(日本文芸社刊)より


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