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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2018.10.26

Botanist

Botanist31
染織家・志村ふくみさん 未来に伝える自然の色と輝き

染織家である志村ふくみさんの独特の色彩は「志村の色」と呼ばれています。それは自然を敬い、自然の声を聞き、自然から謙虚に学ぶ姿勢を大切にする姿勢から生み出されたものです。
©Hiroshi Iwasaki
 
今回のボタニストは人間国宝の染織家・志村ふくみさんと「志村の色」の魅力、植物から生み出だされた色彩の世界をご紹介します。
 
 

自然の美を見つける、志村の色とは

志村ふくみさんは民藝運動を先導した柳宗悦らの影響を受け、自然の素材や日常使いにこだわる創作方針に従い染織の道を志しました。そして、母親の指導のもと植物染料と紬糸による織物を始めます。染色の世界に化学染料が大きく普及し始めていた時代でしたが、志村さんは化学染料にはない植物の色の美しさと深みに魅せられてゆきます。草木染めは平安時代から受け継がれ、植物の色にはその植物の生きて来た歴史やその土地の自然が反映されているとおっしゃいます。季節の変化によっても微妙な色の違いが生まれ、同じものは二度とできない、まさに一期一会の色。その出会いを大切にして、命の色を糸に残すことが志村さんがこだわった染めの原点でした。
紅花
 
古来から染めに使われる代表的な植物は、赤は「茜」「紅花」「蘇芳(すおう)」、黄色は「くちなし」「刈安(かりやす)」、青は「タデ藍」。そして、志村さんが独自に使う意外な染めの材料が桜の木の皮です。それはピンクの桜色を出すために使われますが、桜の花の開花直前の木の皮を使うと、もっとも鮮やかに糸を染め上げることができるそうです。ここにも、志村さんがこだわる染めの技を見ることができます。
 
 

織り上げられた、自然の色彩世界

志村さんは、自ら植物で染め上げた糸を使い、立体的な質感のある生地を織り上げ、自然の色を凝縮させた着物に仕立ててゆきます。日本の伝統、文化を継承しつつ、自然を敬い、自然から学ぶ姿勢にこだわった志村さんのものづくり。その精神や色彩感覚を学び、未来に向けて発信する場として、2013年には芸術学校「アルスシムラ」を、娘・洋子さん、孫・昌司さんとともに開校されました。そこでは染色や織りを実際に学び、植物の色との出会いを五感で体験することができます。植物に触れたり糸に触れることで、自然を身近に感じる場であるとともに、植物の色や命を引き出すのは、技術だけではなく、心の状態であることを学ぶ場でもあります。
©Alessandra Maria Bonanotte
 
染める人の心の状態は必ず色になって現れ、自分の内面を見つめることで、最高の色と美しさが引き出される。これも志村さんが大切にしている染めの原点です。植物の成り立ちや歴史、生えていた場所、育てた人の思い。志村ふくみさんが染め上げた糸や織物には、志村さん自身の心のあり方と生き様も込められているのです。
 
月の出
 
秋霞
 
人間も植物も自然に育てられたもの。人間と植物は同じ根っこでつながっているからこそ、人間の文化の営みの原点のひとつが、植物染めといえるのかもしれません。
 
 
志村ふくみ
滋賀県生まれ。染織家、随筆家。31歳のとき母・小野豊の指導で植物染料と紬糸による織物を始める。重要無形文化財保持者(人間国宝)、文化功労者、第30回京都賞(思想・芸術部門)受賞、文化勲章受章。京都市名誉市民。著書に『一色一生』(大佛次郎賞)、『語りかける花』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『ちよう、はたり』など多数。作品集に『織と文』、『篝火』、『つむぎおり』など。2013年に芸術学校アルスシムラを娘・洋子、孫・昌司とともに開校。11月18日には国立能楽堂で志村ふくみさんが衣装を手がけた、「新作能 沖宮」が開催。
 

2018.10.19

Botanical Recipe

Botanical Recipe31
食卓を華やかに、カラフルパプリカスープ

赤に黄色、オレンジ。サラダに入れたり付け合わせとして飾ったりと、食卓を華やかにしてくれるパプリカ。色の美しさだけでなく、栄養価が高いのも特徴です。これからの季節、火を通しても美味しいパプリカを、温かいスープとしていただくのがおすすめです。
 
「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや楽しみ方を"食のプロ"に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。今回はパプリカを使ったスープの作り方を、料理研究家の上島亜紀先生に教えていただきます。
 
 

赤パプリカのポタージュレシピ

ナス科トウガラシ属のパプリカ。1/6個で1日分の摂取量をとることができるほどビタミンCが豊富で、ビタミンA、Eも含まれ、アンチエイジング効果が期待できるといわれています。特に赤パプリカは、体を温めるカプサイシンが豊富。赤パプリカをたっぷり使ったなめらかポタージュは、肌寒くなる秋に特におすすめの一品です。
赤パプリカのポタージュ
 

<赤パプリカのポタージュ>
■材料(2人分)
・赤パプリカ … 2個
・ネギ … 1/2本
・セロリ … 1/2本
・バター … 30g
・塩 … 適量
・白胡椒 … 適量
・ローリエ … 1枚
・牛乳 … 150〜200ml
 
■作り方
1. 赤パプリカ、ネギ、セロリは千切りにする。
2. 鍋にバターを熱し、ネギとセロリを透き通るまで炒め、赤パプリカを加えて更に炒める。
3. 2にひたひたの水、ローリエ、塩を加え赤パプリカが軟らかくなるまで煮る。

4. 3からローリエを取り出し、フードプロセッサーもしくはミキサーで3をなめらかになるまで攪拌し、漉しながら鍋に移し、牛乳を加える。
5. 4を沸騰直前まで温め、塩、白胡椒で味を調え出来上がり。お好みでミントやパプリカパウダーをかけて召し上がってください。
 
 

色鮮やか、パプリカのスパイシースープ

赤と黄色のパプリカに彩り野菜を加えた、カラフルな食べるスープです。黄色いパプリカはビタミンCが豊富で、お肌の美しさを保つと言われているルテインの含有量が高いのも特徴です。パプリカ以外はベーコンと、冷蔵庫にある野菜を加えましょう。野菜とベーコンの旨みで十分美味しく、野菜のシャキシャキ感も楽しめます。パスタや雑穀を加えてライトミールとしても召し上がれますので、オリジナルレシピを考えてもいいですね。
パプリカのスパイシースープ
 

<パプリカのスパイシースープ>
■材料(2人分)
・パプリカ赤・黄 … 各1/2個
・たまねぎ … 1/4個
・セロリ … 1/4本
・じゃがいも … 1個
・唐辛子 … 1本(種を取除く)
・ベーコン … 2枚
・にんにく … 1かけ
・オリーブオイル … 大さじ1
・塩、胡椒 … 適量
・ローリエ … 1枚
 
■作り方
1. 野菜は全て1cm角に切り、にんにくはみじん切り、ベーコンは5mm幅に切る。
2. 鍋にオリーブオイル大さじ1/2、唐辛子、にんにく、ベーコンを炒め、香りが出たら野菜を加えて炒める。

3. 野菜が全体にしんなりしたら水400~500ml、ローリエ、塩小さじ1/2を加え、5分ほど煮る。
4. 3を塩、胡椒で味を調え、オリーブオイル大さじ1/2を加え、お好みでセロリの葉をちらして出来上がりです。
 
パプリカに含まれる栄養素は、熱に強く壊れにくいのが特徴で、スープに最適な野菜の一つです。代謝をアップする成分も含まれていますので、パプリカスープは女性にうれしい一品といえますね。


調理監修 上島亜紀
料理家。パン講師、食育アドバイザー、ジュニアアスリートフードマイスター取得。簡単に作れる家庭料理からおもてなし料理まで、幅広く提案。主宰する料理教室「A’s Table」では、楽しくて美しいおもてなし料理を、不定期開催の子どもの料理教室「Chanto!Chanto!」では、作ること、食べてもらうことの楽しさを伝えている。 著書は、『はじめてでもおいしくできる 梅干し・梅レシピの基本』(朝日新聞出版 共著)など多数。

2018.10.12

Botanical Goods

Botanical Goods22
ハーブのちからで、秋の日をすこやかに

過ごしやすい季節となりましたが、猛暑が続いた夏の疲れが残ってはいませんか。本格的な秋をすこやかに過ごすために、ハーブのちからを借りて、リフレッシュしましょう。

植物に関しての名著や、写真集、そしてグッズなどをご紹介するボタニカルブックス&グッズ。今回は、「LITTLE WONDERS」が手がける、ブレンドハーブティーとハーブコーディアルを紹介します。
 
 

種類豊かに揃ったハーブティー

ハーブのちからをライフスタイルに取り入れやすいのが、ハーブティーです。たとえば気温が下がってきたこの季節におすすめなのが「NATURAL COLD CARE」。免疫のハーブとして知られるエキナセアや、身体を温めてくれるジンジャーなどがブレンドされています。
NATURAL COLD CARE

 
また、寝つきが悪いという方におすすめしたいのは「GOOD SLEEP NIGHT」。ネーミングの通り、リラックス効果のあるカモミールとラベンダーがやさしく香るハーブティーです。
GOOD SLEEP NIGHT

 
他にも、気分をリフレッシュするローズマリーやペパーミントをブレンドし、前向きな気持ちにしてくれる「NEW MOON POWERFUL」など、さまざまな種類を選ぶことができます。
NEW MOON POWERFUL
 

「LITTLE WONDERS」のハーブティーは、ハーバルセラピストが、独自にブレンドしたもの。自分で楽しむのはもちろん、家族や友人への贈りものにも喜ばれるかもしれませんね。
 
 

自分で作れるハーブのエキス「ハーブコーディアルキット」

紅茶の本場イギリスの発祥と言われている「ハーブコーディアル」も、ハーブのちからを取り入れるのにはおすすめです。ハーブコーディアルとは、ハーブや果実を煮出して作られた濃縮シロップのこと。味が濃い原液をミネラルウォーターや炭酸水で割って飲むのが一般的ですが、お湯で割ったり、ヨーグルトや紅茶に数滴垂らしても楽しめます。
 
「LITTLE WONDERS」のハーブコーディアルキットを使えば、自分で簡単に作ることができます。かわいらしい透明ボトルの中に、ハーブ、果実、香辛料やお砂糖が適量ブレンドされているので、それらをお鍋でさっと煮込むだけで完成。中の乾燥ハーブたちが、すみれ色や深紅など、驚くほど色鮮やかなシロップに生まれ変わるのを見るのも楽しみなキットです。
HERBAL CORDIAL KIT
 

たとえば、香りはハイビスカス&ローズヒップで、味わいはアップルパイ風味という「RED APPLE CINNAMON」。ビタミンCが豊富で、ホットでもアイスでも美味しく、一年中楽しめます。時間のないときは、スプーンで1さじをそのまま摂ってもリフレッシュできますよ。
RED APPLE CINNAMON

 
ハーブを楽しむポイントは、淹れる工程から飲み終わりまで、香り、色、音、温度、余韻を感じ取ること。ゆったりと時間をかけて、心と身体を丁寧に癒してください。
 

2018.10.05

Herbal Life

Herbal Life31
実りの秋のボタニカルアレンジ

10月、季節は実りの秋を迎えています。ぷっくりと自然の恵みを蓄えた植物の実は、目にするだけで豊かな気持ちにさせてくれます。秋にふさわしい緑や黄色、オレンジに輝く実のアレンジ。そして、この季節のお楽しみ、ハロウィーンを意識したボタニカルなアレンジで、お部屋を彩りましょう。

今回のハーバルライフは、秋の豊かな自然の恵みをお部屋で感じるアレンジを、オーダーメイドの花屋さん、OEUVRE(ウヴル)の田口一征さんに教えていただきます。
 

野ばらの実とコスモスのアレンジ

この時期、お花屋さんで手に入れることができる実ものが、「野ばらの実」や「山帰来」です。特に蔓が軽やかに伸び、可愛い実をつける野ばらはアレンジにおすすめです。合わせる花の色との調和を考えて、緑のものから、この季節ならではの少しオレンジに色が変わりかけたものなど、多彩な表情の実を選ぶことができます。また、実ものは一般に持ちがいいので、一緒に飾った花が傷んだら野ばらの実だけを残して、違ったアレンジを楽しむこともできます。さらに、その後にドライにしておけば、リースに使うこともできますよ。
 
まずは、野ばらの実と八重咲きの白コスモスのアレンジです。白コスモスは比較的大きな花が多く、花が重くて下向きになりやすいので、短めにして、小さめの花瓶に活けるのがポイントです。まだ青い緑の実と合わせると、明るく爽やかなアレンジを楽しめます。コスモスを選ぶときは、同じ大きさの花ばかりではなく、大小交えて揃えると、よりナチュラルな雰囲気のアレンジが楽しめます。
野ばらの実と八重咲きの白コスモスのアレンジ
 

さらに、緑とすこし赤みがかった野ばらの実に、黄花コスモス(キバナコスモス)とセロシアを合わせ、少し華やかなアレンジを作っていただきました。明るいオレンジの黄花コスモスは、この時期、お花屋さんでも人気の花。セロシアは別名、「野鶏頭」とも呼ばれ、紫とピンクの彩りを加えてくれます。セロシアはドライにしても色がしっかり残るので、ドライフラワーにして楽しむのもおすすめです。
野ばらの実と黄花コスモス、セロシアのアレンジ
  

秋のお楽しみ、ハロウィーンアレンジ

10月を迎えると、待ち遠しいのが「ハロウィーン」。ハロウィーンといえば黄色やオレンジのかぼちゃですが、そんなハロウィーンカラーをイメージした実と花のアレンジはいかがでしょう。秋のばらに合わせ、グリーンやオレンジ、黄色に実った実ものを加えます。ばらの実はちょっと大きめのローズヒップを選び、鮮やかな赤茄子なども入れましょう。ハロウィーンらしさをより出すためには、オレンジ系の色だけでなく、黒や紫の実もプラスするのがポイントです。黒鬼灯(くろほおずき)や色の濃いユニークな形の唐辛子で、ハロウィーンのお化けキャラクターをイメージ。華やかな中に楽しい形が見え隠れします。
 ばらと秋の実のハロウィーンアレンジ
 
田口さんによると、「実ものを積極的にアレンジに加えることで、花にない色合いや形が加わり、アレンジに広がりと深みがでる」とのこと。実りの秋、お部屋の中に実もののアレンジを飾って、豊かな季節を感じてみてはいかがでしょうか。