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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2021.01.08

Botanical Goods

Botanical Goods42
思いを結ぶ、水引ボタニカルアートの魅力

祝儀の袋など慶事に欠かせない「水引」。水引アーティスト、高橋千紗さんは、伝統の水引作りの手法を踏襲しながら、独自の創作を行っています。その花や植物をモチーフにした作品には、日本人の心が結ばれています。
 
今回は、ハレの日を飾る水引の魅力と、普段使いでも楽しめるボタニカルモチーフの水引アートをご紹介します。
 

日本人の心を結ぶ水引

水引はもともと、飛鳥時代に中国からの献上品にかけられていた白と赤の麻紐を起源にしていると言われています。その後、室町時代になると和紙を芯にした紐が使われ、皇族や武家の間で広まって行きますが、水引をかけるのは、「けがれのないもの、真心がこもったもの」であることを表すためでした。その後、水引は、縁起物にかけるだけでなく、あらゆるものを水引で作る工芸文化に繋がってゆきます。時代を経ても変わらないことは、言葉の代わりに思いを結び、込めるということ。日本人独特の奥ゆかしさと、もてなしの文化の象徴として、水引は贈る方と贈られる方の心を結んでいます。
 
私たちが今、日常で何気なく目にする水引にも、実は色や結び方にそれぞれ大切な意味が込められています。たとえば、慶事に白と赤の水引の組み合わせが使われるのは、宮中の献上品に紅白の紐が使われた伝統から。高橋さんが花からインスピレーションを受けて作る「福寄せのはし置き」は、そんな白や赤をはじめ、金色の水引が使われ、新年の食卓にぴったりです。その場を清め、祝い、福を招いてくれるものとなっています。
福寄せのはし置き
 

また、水引の伝統の結びの手法、5枚の花びらを表す「梅結び」をアレンジした、「花づくしのナプキンリング、ボトルリング」も、新年の雰囲気を高めてくれます。白、赤、金銀の他に様々な色も組み合わされ、食卓の印象をハレの日の趣きに変えてくれます。
花づくしのナプキンリング、ボトルリング
 
 

水引で結ぶ四季の彩り

高橋千紗さんはもともと、ものづくりに興味を持っていましたが、ある結婚式の引き出物にあしらわれた、シンプルな水引に心惹かれます。その後、ご祝儀袋に気に入ったものがなく、「自分で作ればいいんだ」と思ったのがきっかけで、水引作りを習い始めました。水引は、和紙をこよりのように巻いて、のりで固めて作りますが、高橋さんが注目したのは、色や素材のバリエーションがとても豊富なこと。フィルムなどを巻いて仕上げられた質感や、色の美しさに心惹かれ、どんどん創作欲が高まったとおっしゃいます。
 
高橋さんの作品作りの基本は、季節を感じるものや1年の時の巡りを伝えてくれるもの。季節の花や植物は、欠かせない題材となっています。水引アートで表現された木蓮や春の野に咲く小さな花々からは、春の香りさえも感じられます。
木蓮のブローチ
 
野原の花冠
 
 
小さな花のつぼみが連なる髪飾りや、幾重にも重なって咲く花をイメージしたかんざしは、浴衣など夏の装いをイメージして結んだものです。
上:つぼみの髪飾り / 下:早乙女のかんざし
 

秋の実りをイメージしたスワッグ感覚の水引の壁飾りや、秋風にそよぐチョコレートコスモス。秋ならではの深い色を表現できるのも、多様な色と素材が選べる、水引だからこそと言えます。
木の実のスワッグ
 
チョコレートコスモスのウォールフレーム
 
 
水引の一見控えめな美の主張や、植物との深い関わりから生まれた結びの手法。高橋さんは暮らしの中で、そんな水引に込められた日本人の心や、自然への思いを感じて欲しいと願っています。花や植物に季節を感じながら1年を過ごせる幸せや、大切な人を思いやる心、そんな日本人の精神性を水引は今に伝えてくれています。
 
 
 
高橋千紗 水引アーティスト
趣味で様々なものづくりを行う中で水引と出会い、基礎から学ぶ。伝統的な水引の結び方を踏まえつつ、色づかいやデザインに今の時代を意識した作品を手がけ、ワークショップも開催。水引の魅力を伝えている。著書は、『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』(日本文芸社刊) 。
『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』(日本文芸社刊)
 
本文写真:『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』(日本文芸社刊)より


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