ノエビア

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植物が育った環境や土壌によって、その植物の収穫量や抽出した植物エキスの有用性は大きく異なります。
ノエビアは、自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」の一部において有機JAS認証を取得し、土壌肥沃度指標(SOFIX)を用いた栽培手法が、植物の収穫量を増やし、特定有用成分の含有量を高めることを、立命館大学との共同研究により明らかにしました。
また、上記の手法で栽培したホッカイトウキの根の抽出物が、コラーゲンの産生を高めるだけでなく、コラーゲンを結束させる分子を増加させるなど、コラーゲン線維の形成を促進することを見出しました。

植物が育った環境や土壌によって、その植物の収穫量や抽出した植物エキスの有用性は大きく異なります。

ノエビアは、自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」の一部において有機JAS認証を取得し、土壌肥沃度指標(SOFIX)を用いた栽培手法が、植物の収穫量を増やし、特定有用成分の含有量を高めることを、立命館大学との共同研究により明らかにしました。

また、上記の手法で栽培したホッカイトウキの根の抽出物が、コラーゲンの産生を高めるだけでなく、コラーゲンを結束させる分子を増加させるなど、コラーゲン線維の形成を促進することを見出しました。

土壌肥沃度指標(SOFIX:Soil Fertile Index)とは

  • 農耕地土壌を診断する技術として、土壌中栄養源の質や量、微生物活性に着目した分析指標です。従来、有機栽培での「土作り」は経験に頼らざるを得ず、安定的な生産が課題でしたが、SOFIXに基づき土壌成分を調整することにより、高品質な植物を安定的に生産することが可能となりました。

SOFIXを用いた栽培手法が植物に与える影響

SOFIXに基づき、炭素、窒素およびリンの量や微生物活性を改善した土壌でホッカイトウキを栽培すると、土壌肥沃度の上昇に応じて収穫量が増えるだけでなく、根から抽出した有用成分であるリグスチリドの量が増加しました。

  • ホッカイトウキイメージ ホッカイトウキイメージ
  • ホッカイトウキの収穫量とリグスチリドの含有量 ホッカイトウキの収穫量とリグスチリドの含有量

コラーゲン産生とコラーゲン線維の形成を促進

  • コラーゲン産生を促進
    SOFIXを用いた手法で栽培したホッカイトウキ根抽出物の添加により、真皮を構成するⅠ型コラーゲンやⅢ型コラーゲン、真皮と表皮を隔てる基底膜の構成成分であるⅣ型コラーゲンが増加することが分かりました。
  • コラーゲン産生を促進イメージ コラーゲン産生を促進イメージ
  • Ⅰ型コラーゲン Ⅰ型コラーゲン
  • Ⅲ型コラーゲン Ⅲ型コラーゲン
  • Ⅳ型コラーゲン Ⅳ型コラーゲン

Ⅰ型コラーゲン:真皮内に網目状に張りめぐらされている、強くて硬いコラーゲン。肌の弾力やハリを保ちます。
Ⅲ型コラーゲン:真皮の乳頭層に多く含まれる、細くてやわらかいコラーゲン。肌にやわらかさを与えます。
Ⅳ型コラーゲン:基底膜の膜状構造を維持するための骨格の役割をするコラーゲン。

  • コラーゲン線維の形成を促進
    コラーゲンは、アミノ酸を材料として産生され、結束されることにより太いコラーゲン線維が形成されます。 ホッカイトウキ根抽出物の添加により、コラーゲンを結束させるデコリンの増加が認められました。
  • デコリンデコリン
コラーゲン生成の5段階

コラーゲンは、以下の5段階を経て生成されます。

コラーゲン生成の5段階イメージ コラーゲン生成の5段階イメージ
  • アミノ酸の結合
    アミノ酸が2~50個結合したものが「ペプチド」、複数結合したものがコラーゲンの最小単位である「コラーゲン分子」です。
  • 3重らせん構造
    3本のコラーゲン分子が3重らせん構造を形成します。
  • 架橋結合
    3重らせん構造を形成したコラーゲンが規則正しく整列し、隣り合うコラーゲンとの間で橋渡しをするような架橋結合を行います。
  • コラーゲンの結束
    架橋結合したコラーゲンがデコリンにより結束され、太く丈夫なコラーゲンへと形成されます。
  • コラーゲンの分解抑制
    コラーゲン生成の各段階を経て作られたコラーゲンは加齢により分解が進んでいきます。過剰な分解を抑制し、コラーゲンを保護することが重要です。