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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2018.01.26

Botanist

Botanist22
照明作家・谷俊幸さん、癒しの灯りを生む木製ランプシェードの魅力

日本の伝統工芸の技法を用いて、表情豊かな光と影の世界を演出する照明作家・谷俊幸さん。薄い桜の板を使ったり、おひつや茶筒を作る「曲げわっぱ」の技法を取り入れるなど、木の特性を利用し、灯りに優しさを与える作品を生み出しています。
 

今月のボタニストは、木製のランプシェードで独特の光と影の世界を演出する照明作家・谷俊幸さんをご紹介します。
 

木のランプシェードが生み出す光と影

谷俊幸さんが木から作りだすランプシェードは、灯りを通して木目が浮き出たり、丁寧に加工された木の曲線で、独特の光と影のシルエットが部屋いっぱいに広がったり、斬新なのにどこか懐かしい温かさも感じさせてくれます。コンセプトは、「影の存在を知って、光の存在を知る」。

大学でデザインを学ぶ中で日本の手仕事の素晴らしさを知った谷さんは、卒業後に営業の仕事を経験した後、家具デザイナーとして独立。オリジナル家具の制作を手がけますが、照明次第で部屋の中で家具の見え方が変わることに気がつき、照明作家を目指します。最初はポリプロピレンなどの材料を使っていましたが、 木の素材の木目や色合いに魅力を感じ、木材を加工する伝統工芸の技術にも注目。自身で秋田の大館で曲げわっぱの技法を習得し、作品作りに生かしてゆきます。秋田杉を熱湯で曲げて作品を作る曲げわっぱ。その技術を使って照明作品を作りたいという情熱が実を結んだのが「WAPPA SHADE」です。
WAPPA SHADE


「WAPPA SHADE」は、秋田杉を無塗装で使用することで自然な風合いと香りが生まれ、独特の光と影を生み出します。「木は人間と同じでひとつひとつ性格が違う。触れた時に感じる木の個性を知り生かすことで、初めて、心に訴える光と影が表現できる」。谷さんの生み出す灯りには、日本の伝統工芸と木を敬う魂が宿っています。

伝統を受け継ぐ灯り、人生を見守る灯り

谷さんのもうひとつの代表作品が「P.P. WOOD SHADE」です。桜の木を薄く削った板を丸めて電球の周りに配置し、木目や自然な曲線でやさしさを表現することで、癒しの灯りを生み出しています。灯りをつけると桜の木の柔らかな木目が浮き出し、天井や壁に光と影の花が咲きます。
P.P. WOOD SHADE


谷さんが惹かれるのは蛍光灯やLEDといった機能優先の灯りではなく、白熱電球の持つ暖かなオレンジ色の「炎」の灯り。日本にもかつてあった行灯、提灯など炎の灯りの下では、夜を大事にする文化やライフスタイルが営まれていました。「火を扱うことの出来るのは人間だけ。その炎の文化を照明作家として大事にしてゆきたい」。谷さんの作品作りの原点です。

秋田杉で作られる曲げわっぱのように、その土地で育ち、人々の生活を支えた日本の伝統工芸。効率優先の時代の流れの中で埋もれていく伝統工芸もありますが、谷さんは照明作家として作品に生かし、灯りで伝統工芸の存在を伝えています。日が暮れるとともに灯される照明器具は毎日使うもの。そこで使われることで伝統工芸や木の存在が身近なものとなるのです。そして、長く大切に使うことでその家だけの木の風合いが生まれ、まさに灯りが家族の生活や歴史を見守り、時の移ろいを刻んでゆく―。谷俊幸さんが生み出すのは、そんな暖かみに溢れた光と影に満ちた灯りの世界です。
 




谷俊幸(たに・としゆき)
照明作家。1974年、兵庫県生まれ。1997年、神戸芸術工科大学プロダクトデザイン科卒業。卒業後、デザインチーム「air-com」を友人と共に設立。1999年、独立。東京に拠点を移しインテリア作家として、デザインや制作を行う。 2000年、IDEEの「スプートニク」として海外進出。「WAPPA SHADE」シリーズを発表。 2001年、ユネスコ主催のNYイベント「デザイン21」の招待作品として参加。 日本国内を始め、北米、ヨーロッパなどにも出展、展覧会を行う。
 

2018.01.19

Botanical Recipe

Botanical Recipe22
この冬、温まってきれいになる、ホット美人ドリンク

寒い日が続いていますが、こんな時期は身体の中から温まるホットドリンクを楽しんではいかがでしょう? 材料次第で、身体の中からきれいが目指せますよ。

「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや楽しみ方を“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。今回はホットで味わうスムージーやハーブドリンクを、料理研究家の若井めぐみ先生に教えていただきます。
 

就寝前のくつろぎタイムに。
大根とみかん、はちみつのホットスムージー

古くから喉の痛みに効くとされる「大根、みかん、はちみつ」を組み合わせたホットスムージー。大根には消化促進作用があり、免疫力も高めてくれます。また、みかんにはビタミンCが豊富に含まれ、クエン酸には疲労回復効果も。みかんの皮の内側の白い筋や薄皮も丸ごと使うことで、食物繊維をしっかり取ることができます。大根は入れすぎると独特の臭いが強くなってしまうので、入れすぎないようにすることがおいしさのポイントです。ローズマリーを添え、スプーンでかき混ぜながら召し上がってください。

 
<大根とみかん、はちみつのホットスムージー>
■材料(2人分)
・大根 … 60g
・みかん … 2個
・水 … 60cc
・はちみつ … 大さじ2(甘さはお好みで調整)
・ローズマリー … 少量

 
■作り方
1. みかんは皮をむき、一房ずつに。
2. 大根はよく洗い、皮付きのまま2~3cmにカットする。
3. ミキサーに1と2、水、はちみつを入れてなめらかになるまで回す。

 
4. 耐熱カップ、又は耐熱グラスに注ぎ、電子レンジで温める。(目安:500wで3分)
 

ホットで楽しむエルダーフラワーのハーブコーディアル

ハーブコーディアルとは、ハーブエキスを濃縮したシロップで、イギリスでは古くから親しまれています。中でも一番人気がエルダーフラワーのコーディアルです。エルダーフラワーはアンチエイジングに良い抗酸化成分フラボノイドを豊富に含み、発汗、利尿作用で風邪の諸症状も緩和してくれることから、欧米では「風邪の特効薬」として知られています。抗アレルギー作用もあるため、花粉症対策としてもおすすめです。
エルダーフラワー
 

コーディアルは濃縮シロップですので、水やソーダなどで割ってもお召し上がりいただけますが、この季節は特にお湯やホットミルク、ホット豆乳で割って温かくいただくのがおすすめです。寝る前に飲めば身体が温まり、安眠効果も得られます。
 
冷蔵庫で約1ヶ月日持ちしますので、約5倍に割ってお召し上がりください。牛乳や豆乳で割るときは温めすぎると分離する恐れがありますので、注意が必要。甘みは甜菜糖がおすすめですが、砂糖でも代用できます。

 
<エルダーフラワーのハーブコーディアル>
■材料(出来上がり約380cc/5倍希釈 約10杯分)
・ドライエルダーフラワー(ハーブティー用) … 15g
・水 … 350cc
・甜菜糖(てんさいとう) … 180g(なければ砂糖でも可)
・レモン汁 … 45cc(約1個分)

 
■作り方
1. 鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したらドライエルダーフラワーを加え、スプーンなどを使って全体がよく浸かるようにする。

 
2. 火を止めて蓋をして10~15分蒸らす。
3. 目の細かい裏ごし器などで濾す。エルダーフラワーが水分を吸収しているので、よく押して濾す。
4. 鍋に戻し入れ、甜菜糖を加えて再び火にかけ、沸騰したらレモン汁を加えて火を止める。
5. 冷めたら保存瓶などに入れて冷蔵庫で保存する。
 
 
ボタニカルなホットスムージーやホットドリンク。寝る前だけでなく、朝のお出かけ前にいただけば、ボタニカルでヘルシーな力が身体を温め、1日の元気を与えてくれますよ。
 
 

若井めぐみ(わかい・めぐみ)
料理家、ハーブ料理研究家。1978年生まれ。福島県出身。調理師、メディカルハーブコーディネーター、マクロビオティックセラピスト。一流ホテルでの調理補助や、六本木の隠れ家フレンチレストランのキッチンスタッフを経て渡仏。パリのパティスリー「Pain de sucre」にて修業。帰国後、日本の洋菓子店に勤務。その後独立。美味しくて身体にいい料理を追求しながら、現在は料理教室を主宰。
 

2018.01.12

Botanical Goods

Botanical Goods13
ロイヤルコペンハーゲンに描かれたデンマークの野の花たち

240年以上に渡り、世界で愛されてきた陶磁器「ロイヤルコペンハーゲン」。至高のブルーといわれる印象的な青で描かれたテーブルウエアは、高貴で文化的世界遺産とさえ言われています。そして、そこに描かれたボタニカルな文様は、デンマークの野に咲く小さな花が出発点でした。

植物に関しての名著や、写真集、そしてグッズなどをご紹介するボタニカルブックス&グッズ。今回は、デンマークの世界的な陶磁器ブランド「ロイヤルコペンハーゲン」に描かれたボタニカルデザインの魅力をご紹介します。

ロイヤルコペンハーゲンの歴史を支えるボタニカルアート

ロイヤルコペンハーゲンは1775年、当時のデンマーク王室の保護のもと王室での使用、親交のある王族への贈答用のため、陶磁器を製造する王室御用達製陶所としてコペンハーゲンに発足しました。そして、最初に作られたのが「ブルーフルーテッド」と言われる青を基調にしたデザインです。王室を象徴し、海洋国デンマークをイメージしたブルー。その青で描かれる図柄の最初のモチーフとなったのが、デンマークの野に咲くバラ科の多年草キジムシロと野菊でした。その後も多くのボタニカルなブルーフルーテッドの図柄が描かれますが、どれもがその地の野に咲く花々を題材にしたものでした。

実際に図柄を描くペインターたちはデザイナーの作りだした基調デザインを守りながらも、ある程度自由にそれぞれの思いを込めて花を描いていくそうです。それはペインターが心に持つ「花」を描く作業ということで、「ペインターの心の花束」とも呼ばれています。白地に王室を象徴する高貴なブルーで描かれたボタニカルなデザイン。それを生んだデンマークの人々の野に咲く花を愛する心は、240年以上経った今でも世界中の人を虜にしています。

植物図鑑から生まれたフローラ・ダニカコレクション

抽象的な花や植物を描くデザイン、ブルーフルーテッドに対して写実的に花や植物を描いたのが、1790年に制作が始まった「フローラ・ダニカ」です。フローラ・ダニカとは18世紀に作られたデンマークの植物図鑑。デンマーク領土内のすべての植物3000種類を収めた手彩色銅版画の植物図鑑で、フローラ・ダニカコレクションはその植物図鑑に絵柄のモチーフを求めました。一点一点異なる植物のモチーフが選ばれ、厳選された熟練の職人の手によって制作が行われています。こういった食器が王室の晩餐会に使われたのは、そこに描かれた花や植物によってデンマーク領土の豊かさや美しさをアピールする意図が込められていたから。普段、身近に野に咲く花がデンマークの美しさを象徴していたとは感慨深いですね。

実は日本にも江戸時代に作られた、日本の自生植物を収めた植物図鑑「フローラ・ヤポニカ」があります。2017年には、日本とデンマークの国交150周年記念として、この「フローラ・ヤポニカ」から日本にしか自生してない花~山吹と、デンマークにしか自生していない花~デルフィニウムが描かれた特別限定コーヒーセットが生まれ、デンマークと日本の絆を花で繋いでいます。

日本の工芸品や浮世絵は、ロイヤルコペンハーゲンの開窯当時、その図柄やタッチに大きな影響を与えたといいます。ブルーフルーテッドプレインの美しさは、西洋と東洋の出会い、豊かな文化の交わりによっても作りだされたもの。それを思うと、ロイヤルコペンハーゲンを使用した食事やお茶の時間がいっそう特別なものになりそうです。


2018.01.05

Herbal Life

Herbal Life22
新年に飾りたい和テイストのプリザーブドフラワー

日本の伝統美を改めて意識する新年。和テイストでアレンジされたフラワーボックスを飾ってみてはいかがでしょう。

今月のハーバルライフは、新年に華やぎを添える、日本の伝統美とプリザーブドフラワーを組み合わせたフラワーボックスをご紹介します。

天然の桐とプリザーブドフラワーの出会い

日本では古くから、「床の間」に掛け軸を掛け、季節の花を飾って日本の美を演出してきました。時代とともに住環境は変わりましたが、日本人の心の中には、床の間が象徴する伝統の美意識が生き続けています。特に新年は、日本の伝統美を改めて意識する時期。そんな新年に、フラワーボックス「凛(RIN)」コレクションはいかがでしょう。天然木の桐の箱の中に、「苔」「薔薇」「紫陽花」「ガーベラ」などのプリザーブドフラワーがあしらわれています。

もともとはフランスが発祥のプリザーブドフラワーですが、「ベル・フルール」のデザイナー、今野亮平さんはプリザーブドフラワーの魅力を日本で追求し、世界に発信してきました。プリザーブドフラワーを入れる箱には、「工房利八」の作りだす上質な国内産の天然木を使用した桐の箱をセレクト。変色や反りなどを防止するため、木を平らに寝かせて半年間かけて乾燥させるという、大変手間のかかる平干しの手法を採用しています。さらに、桐箱には金属の釘を使わず、箱に彫られた溝を重ね合わせることでふたが美しく自立して飾れるようデザイン。置くだけで、木の温もりが伝わり華やかに日本の美を演出してくれます。

和の情緒溢れるプリザーブドフラワーの箱庭

天然木の桐の箱とプリザーブドフラワーを組み合わせた「ベル・フルール」の「凛(RIN)」コレクション。「Wシリーズ」に使われているのが「浮世絵桐箱」です。最先端のレーザー加工技術を使い、桐の箱のふたに立体的に浮世絵を描き、日本独自の陰影や深みのある世界を表現しています。今野亮平さんは葛飾北斎の作品の中から「赤富士」「波」など「名山 富士」が描かれた名画を選び、箱の絵柄に選定。それぞれの絵に合わせたプリザーブドフラワーを箱の中にデザインしました。「赤富士」には赤い薔薇やダリアと緑の苔などをコントラスト豊かに表現。白く砕ける波と富士でおなじみの「波」に合わせているのは、青い薔薇と紫陽花、菊、そして緑の苔。浮世絵の世界観が、より印象的に浮かび上がるように演出されています。
凛・W 〈赤富士〉
凛・W 〈波〉


桐の箱の魅力をひと味違った演出で楽しめるのが、「Lシリーズ」の「格子/華」「格子/苔」です。こちらはレーザー加工技術によって箱に繊細な「組子細工」を施しています。「華」にはオレンジのガーベラやピンクのダリア、白い小菊などを使い、おせち料理の重箱をモチーフにデザイン。「苔」は落ち着いた雰囲気で、苔の庭園を眺めているような気持ちにさせてくれます。「組子細工」のふたを閉じれば、格子状の隙間から、中のプリザーブドフラワーが見えるように工夫。ふたを開ければ、格子から差し込む光の効果で、太陽の動きで表情が変化する庭園そのものの表情を部屋の中で楽しむことができます。
凛・L 〈格子/華〉
凛・L 〈格子/苔〉


日本の美意識と匠の技が融合した斬新なフラワーボックス「凛(RIN)」コレクション。新年にふさわしく、どこに置いても清らかな自然の風が流れていくような美しさを演出してくれそうです。



ベル・フルール
1981年創業のフラワーデザインカンパニー。自社のアトリエにて一級フラワーデザイナーの資格を持つスタッフが、手作りで作品を制作。デザイナーの今野亮平氏は、日本フラワーデザイン大賞2006年ウインドディスプレイ部門1位。豊富な海外経験から得た感性とライフスタイルデザインを基礎に、緻密な構成で自然美と独特の世界観を表現している。