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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2017.11.24

Botanist

Botanist20
街にサプライズの花束を。 フラワーアーティスト、ルイス・ミラーの挑戦

今やニューヨーカーが心待ちにする、サプライズの花の贈りもの「FLOWER FLASH」。セントラルパークにあるジョン・レノンのIMAGINEの碑だったり、工事現場の一角だったりと様々な場所に、ある日突然、花のオブジェが現れます。

今回のボタニストは、「FLOWER FLASH」を手がけるニューヨークのフラワーアーティスト、ルイス・ミラーさんをご紹介します。 

ニューヨークのフラワーデコレーションを変えたルイス・ミラー

ニューヨーク、マンハッタンのイーストビレッジを拠点に、店舗やホテルの飾花から、結婚式、イベントなど様々なプロジェクトを手がけ、この街のフラワーデコレーションを変えた人物といわれているのがルイス・ミラーさんです。大学で造園を学んだ後、フラワーデザインを始め、花のイベントやプランニングを手がけるようになります。2000年、25歳でニューヨークに進出し、2年後には自身のフラワーショップをダウンタウンにオープンしました。彼の生み出すアレンジは豪華でエレガント。一枚の絵画の世界を表現するような作風で人気を集め、花一つ一つの個性が自由に輝いていると高い評判を得ています。

「FLOWER FLASH」とは

彼が本来の仕事とはまったく違った形で、ニューヨークで始めた花のプロジェクトが「FLOWER FLASH」です。アーバンジャングルと言われるニューヨーク。ビルに囲まれた通りは騒音に溢れ、工事現場からはほこりが舞い、人々はストレスを抱えています。だからこそ、花で街の様々な場所を飾り、人の心に潤いを届けたい。それがルイス・ミラーさんが「FLOWER FLASH」を始めたきっかけです。「FLOWER FLASH」の作品のいくつかを、彼自身の言葉とともにご紹介しましょう。 
                      

「これはちょうど5月、 春らんまんの時期のアッパーイーストサイドで行ったFLOWER FLASH。シャクヤク、トチノキの枝などを自分でもたくさん買ってきて飾ったけど、楽しかった。自分が好きなニューヨークの風景、それにふさわしい花の飾り方ができて、とても気に入っている」
 

「これはセントラルパークのストロベリーフィールズにあるジョン・レノンのIMAGINEの碑で行った FLOWER FLASH。2016年の10月頃、初期に手がけた作品の一つで、僕の好きなジョンに捧げた。彼のメッセージが好きなんだけど、未来の平和を願って、物ごとを楽観的に見ようというメッセージも込めたつもりなんだ」
 

「これは工事現場。2017年の8月。ニューヨークはいつも工事現場だらけで、完成することのない街。オレンジのコーン(円錐標識)だらけで歩きにくい。でもそれも僕らの生活の一部。工事現場のモノは嫌いじゃない。生き生きとしてむしろ楽しい。ひまわりを投げるように置いて、その工事現場の生き生きとした感じを花で表現したんだ」 

ニューヨーカーの心に花で潤いを

ルイス・ミラーさんは早朝15分ほど大急ぎで「FLOWER FLASH」の花を飾るそうです。彼が大事にしているのはその場所から受ける直感。ちなみに使う花は、パーティなどで使い終わった花をリサイクルしたり、時には自分で買い足したり。飾るのはグラフィティの壁の前、工事現場、ゴミ箱、セントラルパークの彫刻……と誰もが予想もしないところ。自然が作り出したもっとも素晴らしい創造物「花」を、ニューヨークならではの人工的な環境に飾るというコントラストが「FLOWER FLASH」の魅力です。

ルイス・ミラーさんはこう言葉を続けます。「FLOWER FLASHでこれまでとは何か違うことをし、改めて仕事や花への情熱を見つめ直したかったんだ。 実験的なことができて、自分が居心地がいいことが大事で、ニューヨークはそれを叶えてくれる街。だからこそ街や人にFLOWER FLASHで恩返しをしたいんだ。僕にとってはニューヨークの街が花瓶のひとつなんだ」

「僕はいつも人とまったく逆のことをやりたい。他の人と同じになりたくないと感じている。人が考えつかないもの、美しいと思わないものの中にも美しさを見つけたい。それこそが自分らしさなんだ。人が常にどう感じるか、ということに非常に敏感になって、その緊張感の中で花や植物の美しさを極めるチャレンジを一番大事にしたいと思っている」(ルイス・ミラー)

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2017.11.17

Botanical Recipe

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ジャムとコンポートで、りんごのおいしさを堪能。

おなじみの「りんご」に秋の実りの代表「柿」を加えたジャム。そして、デザートにうれしい、りんごのコンポート。この秋は、りんごの新しい楽しみ方にチャレンジしてみませんか。

「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや楽しみ方を“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。今回はりんごを使ったジャムとコンポートのレシピを、料理研究家の上島亜紀先生に教えていただきます。

りんごと柿 秋ならではのジャム作り

おなじみのりんごに秋の恵みの「柿」をミックスすることで、より味わい深いジャムが出来上がります。りんごはこの時期に出回り始める「紅玉」を使用。紅玉は煮ても実の赤みが残るので、見た目もおいしそうなジャムが仕上がります。柿を加えることで、りんごの酸味に柿の甘みが加わり、味わいも風味豊かに。また、今人気のスパイス「クミンシード」を加えることで、香りもとてもよくなり、料理に使っても味が引き立ちます。

りんごと柿とクミンのジャム
■材料
紅玉 … 1個
柿 … 1個
砂糖 … 50g
白ワイン … 大さじ2
水 … 大さじ2
クミンシード … 小さじ1/2

■作り方
1. 紅玉は皮をよく洗いヘタを取り除き、角切りにする。柿は皮を剥き、りんごと同じ角切りにする。

2. 鍋に1を入れ、クミンシード、砂糖、白ワイン、水の順に入れ、クッキングシートで落とし蓋をして中弱火で15〜20分煮る。

3. 煮沸した瓶に熱いうちに移し替え、ラップを密着させ、冷めてから蓋をする。


フルーツの甘さに特によく合うのが豚肉。これからのパーティシーズン、ローストポークなどの肉料理にこのジャムを添えてみてはいかがでしょう。ジャムの甘さが肉の味を引き立て、普段とひと味違ったものに演出してくれます。
 

ゴロリとした実と食感が魅力のりんごのコンポート

ヨーロッパではおなじみの保存食、コンポート。それぞれのフルーツ独自の舌触りや姿を楽しめるのが魅力です。そのまま食べたりヨーグルトに添えたり、手軽に味わえるのもうれしいですね。紅玉を使ったコンポート作りのポイントは、皮をつけたまま切って調理して仕上げること。皮の赤がデザートに添えても映えるので見た目もおいしそう。紅玉に合わせ、同じ赤色のクコの実を使用して、より華やかに仕上げます。そして、クコの実に合うのが、桂花陳酒。隠し味にすることで、上品な味わいを演出してくれます。また、クコの実は抗酸化作用を持つことで知られ、美容にもおすすめの材料です。

りんごのコンポート
■材料
紅玉 … 1個
クコの実 … 10g
砂糖 … 40g
桂花陳酒 … 50ml
水 … 100〜150ml

■作り方
1. 紅玉は皮をよく洗いヘタとタネを取り除き、12等分のくし切りにする。クコの実はさっと洗い水気を切る。

2. 鍋に1を入れ、砂糖、桂花陳酒、水を加え、クッキングシートで落とし蓋をして蓋をして中弱火で10~15分煮る。
 
3. 煮沸した瓶に熱いうちに移し替え、ラップを密着させ、冷めてから蓋をする。


りんごのコンポートは、焼き菓子にぴったり。今回は、ガトーバスクにも入れて焼き上げています。


ヨーロッパではいくつかのフルーツを組み合わせたり、スパイスを加えたり、自家製のジャム作りが盛んです。ジャムやコンポート作りのポイントは厚手の鋳物の鍋を使うこと。より短時間でおいしく仕上がります。いつもはフレッシュなままいただくフルーツにひと手間加えることで、料理にもデザートにも合う保存食として重宝します。



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調理監修 上島亜紀
料理家。パン講師、食育アドバイザー、ジュニアアスリートフードマイスター取得。簡単に作れる家庭料理からおもてなし料理まで、幅広く提案。主宰する料理教室「A’s Table」では、楽しくて美しいおもてなし料理を、不定期開催の子どもの料理教室「Chanto!Chanto!」では、作ること、食べてもらうことの楽しさを伝えている。 著書は、『はじめてでもおいしくできる 梅干し・梅レシピの基本』(朝日新聞出版 共著)など多数。最新刊は『鍋ごとオーブンで、ごちそう煮込み料理』(学研プラス)。

2017.11.10

Botanical Goods

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これがペン!?ボタニカル文具でデスク周りを楽しく

花や植物をあしらったペン、木の葉の形のメモ、ボタニカルなノートなど、花や植物をモチーフにした文具で、家やオフィスでの時間を楽しくしてみませんか。 

植物に関しての名著や、写真集、そしてグッズなどをご紹介するボタニカルブックス&グッズ。今回は、アート感覚溢れるボタニカル文具をご紹介します。

個性溢れるボタニカルな文具たち

普段はスマホから届けるメッセージも、ボタニカルな筆記用具で文字にすると、特別な気持ちが伝わるかもしれません。思わず文字を書くのが楽しくなるのが、植物がペンに付いた「ボタニカルペン」です。「お気に入りの文房具に囲まれると、不思議といつもの作業がずっと楽しくなる。大人が楽しめる小物たち」そんな思いでデザイナーの吉井智子さんが提案するのが、オリジナル雑貨ブランド「bonboog(ボンブーグ)」。ボタニカルペンなら持っているだけで、会話が弾みますね。
bonboog「ボタニカルペン」


そして、ちょっとしたメモや伝言に使いたいのが、葉っぱの形をした「リーフメモ」(ペパラブル)。グリーン、ピンクと色もきれいで、デスクに置くだけで目立つため、メッセージの受け取り忘れのトラブルも減るかもしれませんね。 
ぺパラブル「リーフメモ」

お花畑を持ち運ぶボタニカルノート

独特の花柄で様々なステーショナリーグッズを展開する「ロレッタキャシー」。特にノートはお洒落でファッショナブルなフラワープリントが何色も揃っているので、季節や気分に合わせて選ぶことができます。スタイルもスリムな縦長タイプで、バッグにも入れやすく持ち運びに便利。さりげなくバッグから出した瞬間、気分が華やかになります。 
ロレッタキャシー「ステーショナリーシリーズ」

本物の植物がデスクに!ボタニカルペーパーウエイト

直径65mmの小さな球体に本物の植物をそのまま閉じ込めたのが、イギリスのブランド「HAFOD GRANGE」のペーパーウエイト。独自の技術で1968年から製造している製品で、中にとじ込められているのは、実際の庭で育てられたり、山々に自生している本物の植物。ひとつひとつ丁寧に乾燥処理した後、透明のポリエステルレジンに封入し、表面を研磨して仕上げています。今、そこに生えているかのような鮮やかな花や植物がデスクでいつまでも楽しめます。植物を身近に置くことで心が休まるように、オフィスやご自宅のデスクでボタニカル文具を使うことで、毎日の仕事や書きものにちょっとした心の余裕が生まれるかもしれません。忙しい中でも優しい心になれるボタニカル文具を、そばに置いてみてはいかがでしょう。 
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HAFOD GRANGE「ペーパーウエイト」


2017.11.03

Herbal Life

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日本の秋を艶やかに彩る菊の花々

日本人にとって、桜と並び馴染み深い花が「菊」。秋には日本各地で心を込めて育てられた様々な種類の菊が飾られ、人々の目を楽しませてくれます。
2016年菊花壇展 「大菊花壇」

今月のハーバルライフは、皇室ゆかりの伝統を受け継ぐ菊の花を楽しむことができる新宿御苑・菊花壇展をご紹介します。

菊と日本人

日本に菊の園芸種が伝わってきたのは奈良時代から平安時代のはじめと言われています。宮中でも高貴な花として珍重され、また長寿の力がある薬としても栽培されていました。江戸時代になると庶民の間にも観賞用として菊の栽培が流行するようになり、菊を寄せ植えして鑑賞する菊花壇、菊の花を集めて形を作って見せる菊細工の行事なども行われるようになりました。日本各地でそれぞれ独自の品種改良が行われ、江戸、伊勢、嵯峨、肥後などで作られた特徴ある菊が、古典菊として現在に伝えられています。菊の花の高貴な色や形は絵画の題材になったり、お芝居の舞台に登場したりしながら、栽培に携わる人々のたゆまぬ努力で、日本人にとってより艶やかな存在へとなっていったのです。

秋のお花見「菊花壇展」

東京・新宿御苑で毎年11月に行われる「菊花壇展」では、精魂込めて育てられた菊を風情溢れる演出で楽しむことができます。秋のお花見とも言われるこの「菊花壇展」ですが、明治元年に菊が皇室の紋章に定められ、以降、明治11年には皇室を中心として菊を鑑賞する「菊花拝観」が赤坂の仮皇居で催されました。その展示用の菊の栽培が明治37年より新宿御苑で始まり、昭和4年からは、今の「菊花壇展」のもととなる「観菊会」も新宿御苑で行われるようになったのです。「菊花壇展」の開催期間中、新宿御苑の日本庭園には、紅葉や松など秋の趣ある景色の中に上家が作られ、伝統美溢れる菊を飾り付けた花壇がいくつも登場します。
 
懸崖作り花壇

野菊が断崖から垂れ下がって咲いているような景色を模した「懸崖作り花壇」。1本の小菊を舟型に仕立てる技法を「懸崖作り」とよびます。
 
江戸菊花壇

江戸時代に江戸で発達した古典菊が「江戸菊」。「江戸菊花壇」では、花が咲いてから花びらの形が様々に変化する「花の変化」を楽しめます。
 
大作り花壇

初冬に出てくる芽を1年がかりで枝数を増やし、1株から数百輪の花を半円形に咲かせる技法が「大作り」。新宿御苑での菊作りが生み出した独自の様式です。 
 
大菊花壇

菊の代表的な品種である「大菊」。花びらが花の中央を包むように丸く咲く特徴を持っています。「大菊花壇」では、新宿御苑独自の様式で植え付けられ、全体の花が見事に揃って咲く美しさを鑑賞できます。

菊の美しさを未来に伝えるために

菊は、今年どんなに綺麗に咲いても次の年に同じように咲くとは限らない、育て方の難しい花と言われます。かつて肥後(熊本)地方では、菊の花の清廉さに武士道を重ねあわせ、精神修行のために菊を育て、菊の花と向き合ったそうです。菊の花を育てることは、植物とどう向き合うかに加え、自分自身とどう向き合うかが問われる作業と言えるのかも知れません。また、「菊花壇展」においては、毎年、色鮮やかで形の良い花を咲かせるというだけではなく、各花壇の伝統を守るため、花壇ごとの菊の色合い、大きさ、高さ、数などの均一性にも気を配り、菊を育てています。それぞれの菊の品種の個性や美しさを守り続けるため、品種の保護、改良も常に行われていますが、そのすべてを新宿御苑内で担っており、大都会の真ん中で菊の伝統と美しさが守られているといえます。
2016年菊花壇展 「江戸菊花壇」

今では300以上の種類があると言われる菊。咲いている花の数だけ、大切に育てた人の菊への思いがその花を美しくしています。菊の花が伝えてきた日本人の心と、受け継がれてきた伝統を思い、艶やかに咲く菊を鑑賞してはいかがでしょう。



新宿御苑「菊花壇展」
開催期間:2017年11月1日(水)〜15日(水) 会期中は無休開園
開園時間:9:00~16:00(閉園16:30)
入園料:大人 200円/小中学生 50円
酒類持込禁止、遊具類使用禁止