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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2017.10.27

Botanist

Botanist19
樋口愉美子さんが刺繍で描くボタニカルな夢

リネンやクッション、ポーチなどに、糸で立体的に描かれたボタニカルなモチーフ。その素朴で優しい植物の表情は、私たちに何かを語りかけてくるようです。 
椿10色(『樋口愉美子のステッチ12ヶ月』(文化出版局)より)

今月のボタニストは、花や草木など、自然のモチーフが魅力の刺繍作家、樋口愉美子さんをご紹介します。

カラフルで優しさ溢れる樋口愉美子さんの刺繍作品

リネンに糸で描かれた花や植物の世界。カラフルな色と豊かな表情に溢れた刺繍で独自の世界観を表現するのは、ボタニカル刺繍の人気作家・樋口愉美子さんです。糸で形と色を作りだし表現される世界は、おとぎの世界のような優しさ。そんな魅力が最も身近なものとして感じ取れるのが、小さな雑貨に施された刺繍です。それは、がま口ポーチだったり、クッションだったりエプロンだったり、洋服だったり。眺めているだけで楽しくなるものばかりです。ひと針ひと針丁寧に描かれた刺繍はまさにアート。額に入れて大切に飾っても周りの空気を優しく変えてくれます。 
1色刺繍のクッション
 
1色刺繍のがま口ポーチ

樋口愉美子さんが刺繍で描く自然への思い

幼い頃から絵が大好きだった樋口さんは美術大学に進み、デザインの仕事を経て、ハンドバッグ作りに携わり、その後刺繍作家に転身されます。樋口さんの作品に登場する花や植物は、ご自身が頭の中に記憶している姿、形がそのまま図案として浮かんできたもの。刺繍で表現された、樋口さんご自身の自然を愛おしむ心の声ともいえます。特に2015年に発表した作品集『樋口愉美子のステッチ12ヶ月』(文化出版局)は、「ゆっくりと流れる季節を思いながら縫われた作品集」。樋口さんにとって刺繍作品とは、豊かな自然の恵みに感謝の気持ちを込めて生まれたもの。本に収められた四季折々の花や草木の表情から、植物に寄り添い生きることの喜びを感じることができます。 
ガーデン
 
March   ミモザ
 
「草花や野菜、鳥や昆虫、雪や星、人びとを含めたすべての生き物の緩やかな循環。春は芽吹き育ち、夏には遊びひしめき、秋には色づき熟し、冬には安らぎ更ける。このような月日の移り変わりを12ヶ月というテーマでつづりました」(『樋口愉美子のステッチ12ヶ月』まえがきより)。

愉しいステッチ、刺繍のすすめ

樋口さんの本は作品集であると同時に、刺繍を始める人のために縫い方のコツや図案も、詳しく紹介されています。 ただ作品を見て、その世界を眺めるだけではなく、私たちもボタニカル刺繍が体験出来るように工夫されているのです。 
刺繍の道具と材料
 
初めは時間がかかっても、ひと針ひと針思いを込めて縫うことで、生み出した作品以上の充実の時間を得ることができるのが、刺繍の魅力。「刺繍作品には自分が現れる。 自分の中にあるものを精一杯刺繍に込める」。樋口さんのこの言葉からも、その魅力が伝わってきます。「何でも手に入れられる今だからこそ、忘れていた手仕事の愉しさや安らぎを感じていただけたらと思います」(『樋口愉美子のステッチ12ヶ月』(文化出版局)より)。その作品と同じようにとても印象的な樋口愉美子さんからのメッセージです。 
Seed   種の模様
     
 


樋口愉美子(ひぐち・ゆみこ)
1975年生まれ。多摩美術大学卒業後、ハンドメードバッグデザイナーとして活動。ショップでの作品販売や作品展を行なった後、2008年より刺繍作家としての活動を開始する。
 


写真
『樋口愉美子のステッチ12ヶ月』樋口愉美子(文化出版局)
『1色刺繍と小さな雑貨』樋口愉美子(文化出版局)


2017.10.20

Botanical Recipe

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新栗の香りと甘みを満喫。秋を味わう栗レシピ

和菓子や洋菓子、そして旬の食事のメニューまで、様々な栗のおいしさに出会える季節です。栗レシピをマスターして、ご自宅でも秋の味覚を楽しみませんか。 

「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや楽しみ方を“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。今回は新栗を使ったレシピを、料理研究家の井澤由美子先生に教えていただきます。

ひと手間かけておいしさアップ。焼き栗の炊き込みごはん

秋の実りの代表である新栗と「新米」を一緒に楽しめるのが、栗ごはん。今回は栗にひと手間かけることで、より香ばしい味わいを楽しむことができる「焼き栗の炊き込みごはん」をご紹介します。ポイントは渋皮を残すこと。栗の渋皮には抗酸化作用のあるタンニンが多く含まれていて、アンチエイジングの効果も期待できるそうです。栗をオーブンで10分ほど焼き、熱いうちにお醤油を少しからめることで、出来上がりの香ばしさが引き立ちます。 

焼き栗の炊き込みごはん
■材料(3〜4人分)
米 … 2合
渋皮つき栗 … 15個
酒 … 大さじ1
薄口醤油 … 大さじ1半~2
黒塩ごま … 少々
 
■作り方
1. お米は研いで、水に30分浸してザルに上げる。
2. 炊飯器にお米を入れて、酒、薄口醤油を加えて水加減し、普通に炊く。
3. 渋皮を残した栗はオーブンで焼いて、熱いうちにお醤油を少しからめておく。

4. 炊きあがりに焼き栗を入れてざっくり混ぜ、器に盛り、黒塩ごまをふる。

カラダが喜ぶ、栗と骨付き鶏の煮物

日増しに寒さを感じる秋。身体の温まる栄養たっぷりの煮物がおすすめです。 「栗と骨付き鶏の煮物」は肉の柔らかさと、ほくほくした栗の味わいが楽しめる一品です。ポイントは鶏肉に醤油麹を揉み込んでおくことと、煮る時に厚手の鍋を使うこと。香りがしてきたらときどきかき混ぜるだけで、おいしく出来上がります。身体がより温まるおろし生姜を添えてもOK。栗のビタミンCは加熱しても壊れにくいので、疲労回復効果も期待できます。 

栗と骨付き鶏の煮物
■材料(3〜4人分)
むき栗 … 15個
鶏もも肉 … 2本
玉ねぎ … 2個
醤油麹 … 大さじ3
水 … 半カップ
オリーブオイル … 大さじ2
おろし生姜 … 少々
 
■作り方
1. 鶏肉は醤油麹を揉み込んでおく。
2. 玉ねぎは皮をむいて半分に切る。
3. 鍋に玉ねぎ、鶏肉、栗の順番に入れ、水半カップ、オリーブオイルを回しかけ、ふたをして、ときどきかき混ぜながら30〜40分ほど煮る。
nikomi_zairyou_dk.jpg


4. 味を見て醤油麹を足し、10分ほど煮込むと出来上がり。おろし生姜をお好みで。

手軽にできる栗スイーツ、ツブツブマロンクリーム

ツブツブした栗の舌触りを楽しめるスイーツです。むき栗をひたひたの水で茹でて柔らかくし、一度ザルに上げ、新しい水と砂糖を加えて再び煮ます。水分が飛んだらバニラエッセンス、ラム酒を入れ、混ぜながら煮て仕上げます。ポイントはツブツブ感を程よく残しておくこと。ビスケットやクッキーの上にのせたら、たっぷりのホイップクリームをのせて出来上がりです。 
cream_moritsuke_dk.jpg
 
ツブツブマロンクリーム
■材料(3〜4人分)
むき栗 … 10個
砂糖(あればきび砂糖) … 少々
バニラエッセス … 少々
ホイップクリーム(生クリームと砂糖もしくはきび砂糖を泡立てたもの) … 適宜
ラム酒 … 少々
ビスケット(クッキー、スポンジケーキでも可) … 適宜
シナモン … 適宜
 
■作り方
1. 鍋に栗を入れて、ひたひたの水で柔らかく茹でる。
2. 一度ザルにあげ、鍋に砂糖と新しい水を入れて、茹でた栗を戻し火にかける。
3. 水分が飛び、とろみが出たらバニラエッセンス、少々のラム酒を加え、混ぜながら煮て栗の甘煮を作る。
cream_zairyou_dk.jpg


4. それをビスケットやクッキーなどにのせ、ホイップクリームを上からかけてお好みでシナモンを少し振る。
 
栗は疲労回復によく、美容食とも言われています。この時期、皮付きのまま買ってきて、自分で皮をむいて料理をすると、より秋を実感できますね。栗は、水やお湯に浸しておくことで、皮もむき易くなります。また、あまりいろんな調味料を使わず、シンプルに味付けするのもコツ。素朴な栗そのままの味と食感を楽しんでください。
 
 
 
井澤由美子(いざわ・ゆみこ)
東京生まれ。料理家・調理家・国際中医師・国際中医薬膳師。旬の食材を生かしたシンプルなレシピを考案。特に発酵食のレシピはライフワーク。薬膳と合わせた独自のメソッドが人気。
 
取材協力 KAI HOUSE

2017.10.13

Botanical Goods

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花や草木、自然の色を身近に。草木染めの魅力

植物の葉、樹皮、実、花など自然の素材を使用した草木染め。やわらかでふんわりとしたその色合いは、持っているだけで心を和ませてくれます。 
草木染め絹二重羽衣スカーフ

植物に関しての名著や、写真集、そしてグッズなどをご紹介するボタニカルブックス&グッズ。今回は、やさしい自然の色合いの草木染めアイテムをご紹介します。 

草木染めのやさしい色合いの秘密

自然の素材で染め上げる草木染めの色合いは、合成染料にはないやさしさとあたたかみが特徴です。草木染めに使う染料には、古くから多くの植物が使われてきました。それは、「日本古来の青を生み出すタデ藍」、「日の丸の赤を染めるのに使用された茜」、「紫草の根 紫根」、「桑の木や葉」、「古くから黒染めに使われてきた矢車ブシ」、そして「栗のイガや渋皮」、「ソメイヨシノや山桜の枝先」など。私たちになじみ深いものから、意外なものまでありますが、これら植物のちからで自然の色合いを楽しむことができるのです。
店内にディスプレイされた染料の数々
染料のマリーゴールドと桜の枝先

東京・蔵前「MAITO/真糸」に溢れる自然の色

東京・蔵前にある「MAITO/真糸」は、草木染めを手がける小室真以人さんのアトリエとショップ。染めに使う染料は100%天然素材にこだわり、自身で山に採りに行ったり、農家の方に分けていただいたり、時には捨てられる木の枝や花を貰い受けて大切に使っています。その染料から色を取り出す工程で大切なのは、染料を煮出す水。井戸水や山水を使い、すべてにこだわり抜いて、自然の恵みの色を取り出してゆきます。

染料の原材料になる植物も乾燥したものや採取したばかりのものなど様々。その植物が最も生き生きとした色を生み出す状態にこだわり、隠れた色を引き出してゆくのです。「草木染めは生きている自然と向き合って行うもの。毎回同じものはできません。同じ桜でもその年の天候や育った場所で色が違ってきます。でも、予想を裏切る色が出てきたとしても、それは新しい色と出会えた喜びの瞬間です。上手に植物の中に眠る色を引き出し、それを素直に生地に移すことが、僕たちにできる仕事のすべてなんです」。「MAITO/真糸」の中にある色ひとつひとつに、改めて自然界の色彩の豊かさを教えられるようです。 
原綿から染めた草木染め糸

この秋のおすすめ草木染めアイテム

「MAITO/真糸」がこの秋におすすめする草木染めアイテムの一つがニットです。草木染めとは思えない鮮やかな色から、自然のあたたかみを感じさせる色まで多彩にそろっています。草木染めは、洗濯や手入れが大変というイメージがありますが、綿の種類にこだわり、その原綿の状態から染めることで色落ちや色褪せを防ぐ工夫がされています。もう一つのおすすめは「栗」染め。ベージュやグレイ、そして、他にはない黒を表現することができるため、深まる秋にぴったりです。また、紅葉した樹々の葉も大切な染料になるそうです。
草木染めニット

小室真以人さんが草木染めに込めるメッセージは自然復帰。天然素材にこだわることで、自然に触れる喜びを伝え、実感していただきたいという思いで草木染めに携わっています。 植物から生まれた色があって初めて、その色を活かすデザインが浮かび、アイテムが生まれてくる。すべては植物ありき。そこには四季に移ろう自然の色が、時間が止まったかのように鮮やかに閉じ込められています。 
草木染め靴下

「明治以降、合成染料が日本に入ってきて各地の草木染めの工房はほとんど姿を消してしまいました。一度失った技や技術は簡単には取り戻すことができません。そんな日本が失った自然の色、植物の色を取り戻したいのです」。小室さんのもの作りの原点ともいえる、草木染めへの思いです。



MAITO 蔵前本店 

東京都台東区蔵前4-14-12 1F
TEL  03­­–3863­­–1128
OPEN  11:30〜18:30
月曜定休
毎月、草木染めの体験ができるワークショップを開催。(HPより要事前予約)

2017.10.06

Herbal Life

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秋のラッキーフラワー。お部屋で楽しむ秋の実りと彩り

秋に生き生きと咲く花 ダリア

この時期に旬を迎え、最も生き生きと咲く花の一つがダリアです。薄いピンク、オレンジ、赤など様々な色があり、大輪種から小輪種まで形も豊富で、自分の好みのものを選ぶことができます。ちなみに15世紀から16世紀ごろに最も栄え、ダリアの最初の自生地と言われる北米のアステカ帝国では、とても神聖な花とされ、既にその頃から庭で栽培されていました。しっかりとした花をつけ、周りを華やかにするダリアは、お部屋の中で強いエネルギーを発信します。数輪でも花瓶に入れて飾ると、そのエネルギーが元気や自信を与えてくれることでしょう。ちょっと周りに自己アピールしたいときや、自分の存在を認めて欲しいときに、自分を強く信じる心や力をもらえそうです。

秋の風を感じるコスモス

道端や線路脇にも咲き、静かに秋を告げてくれる花、コスモス。昔からおなじみの秋の花です。コスモスをお部屋に飾る時のポイントは、その細い茎の長さを活かして柔らかく広がるように飾ること。外で見かけるコスモスそのままに、風に吹かれ揺れているイメージでお部屋に飾ることで、爽やかな秋の風さえ感じさせてくれます。また、コスモスをお部屋に飾る時は、色も大切な要素。薄いピンクのコスモスは、つつましく謙虚な自分を取り戻してくれます。白いコスモスは、自由、気ままな時間を与えてくれ、ちょっと窮屈な気分の時も、常識や心配事にとらわれた心を解き放ってくれます。そして、濃いピンクや紫のコスモスは深い愛情や情熱を感じさせてくれますから、誰かに強い思いやメッセージを届けたいとき、自分の心により正直になりたい時などに飾るのがおすすめです。コスモスの多くは一見可憐で淡いイメージですが、実際はとても強い花。強い風にも負けず、しっかりと花をつけます。一見、か弱そうでありながら、うちに秘めた強さを持つ花、コスモス。実は、したたかな強さのある花といえます。 

実りの秋をお部屋に

秋の部屋には花だけでなく「実もの」も飾るのもおすすめです。手に入りやすい「実もの」は「赤とうがらしの実」。様々なアレンジに使われ、どんな花とも相性がいいことで知られています。「花なす」は、オレンジや赤のプチトマトをイメージさせる実で、飾るととても楽しい雰囲気に。また、栗の実もおすすめです。緑の「いが」の付いた小さいものを手に入れましょう。こちらは枝から外して、2、3個をお皿にのせ、テーブルやクロゼットの上などに飾りましょう。栗の存在感が秋のムードをいっそう高めてくれます。また、食卓のテーブルに置いておくと、秋の景色を思い描きながらの食事も楽しめそうですね。 

澄み渡った空、爽やかな風、そして実りの時期を迎えた充実感。お部屋に飾った秋の花や実の彩りで、秋ならではの美しさと楽しさをより身近に感じてみませんか。