ノエビア

Menu
あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2017.03.31

Botanical Journey

Botanical Journey4
街が桜に包まれる! 日本橋「桜フェスティバル」で桜の魅力を再発見

今回のBOTANICAL JOURNEYは、東京・日本橋で4月9日(日)まで開催中のイベント『日本橋 桜フェスティバル』をご紹介します。春といえば桜ですが、アート、食、エンターテインメントなどが融合した、新しい桜体験はいかがでしょうか。 
©+VELVETA DESIGN OFFICE TOKYO

 「日本橋 桜フェスティバル」で、昼も夜も桜を満喫

オフィスや商業施設が立ち並ぶビル街、東京・日本橋。実は“江戸桜通り”や“浜町緑道”など古くから桜の名所が多数点在し、桜を愛する文化が根付く歴史豊かな街です。そんな日本橋で春の恒例イベントとなっているのが、『日本橋 桜フェスティバル』。地元の桜の名所はもちろん、デジタルアートによる夜桜体験や日本橋ならではの美食の食べ歩き体験、そして、重要文化財である「三井本館」、中央通り沿いの美しい建物全体が桜色のライトに染まる、桜と建築のコラボレーション「桜ライトアップ」など、 ここだけの桜の魅力が昼も夜も楽しめます。 

春の風を感じながら足で歩いて楽しめることに加え、時間帯によって表情がガラリと変わる日本橋を体験出来るのも、このイベントの魅力のひとつ。夜はライトアップを、昼間は街のシンボル「日本橋」周辺を散策し、桜や桜をテーマとしたメニューを楽しみましょう。 
/Users/suzuki/Dropbox/tfm_noevir_botanical/fixdata/20170331_botanicaljourney/sakura2.jpg

「NIHONBASHI SAKURA GATE」に込めた想い

今年もこのイベントの目玉となっているのが、「NIHONBASHI    SAKURA   GATE」です。コレド室町1とコレド室町2の間、仲通りに、全長30mの幻想的な空間が登場。デジタル技術によって通りを春の小川に見立て、足元に、光り輝く水と桜の花びらの映像が流れます。頭上には、約100個の桜提灯と桜色に染まる無数の短冊がたなびき、満開の桜並木を演出しています。この「NIHONBASHI  SAKURA GATE」を手がけたのは、ベルベッタ・デザイン代表で空間デザイナーの、長谷川喜美(はせがわ・きみ)さん。「空気をデザインする」をテーマに、女性ならではの感性で空間に関わるクリエイションを、世界各地で手がけてきました。

「日本橋は高層ビルに囲まれて、空が狭く感じてしまう場所。だからこそ、桜の季節だけでもより開放的な空間を演出したい」、そんな発想から、“立体的”で“歩きながら”楽しむことができる、アート体験を実現させました。プロジェクションマッピングでは一箇所に立ち止まって見ることになりますが、通り一帯に装飾を施すことで、空や足もとを見回しながら、歩いて楽しむことができます。春の風に揺れる桜をイメージした桜色の短冊は、ビル風という自然の演出によって、一度として同じシーンはなく、まさに自然の美を体現しています。 
/Users/suzuki/Dropbox/tfm_noevir_botanical/fixdata/20170331_botanicaljourney/sakuragate.jpg
©+VELVETA DESIGN OFFICE TOKYO

「街の一箇所だけがきれいなのではなく、どこを見渡しても美しい場所にしたい。そんな理想を突き詰めるうちに、この“周遊型の桜体験”に行き着きました。上を見上げ、光と風をあびて、日本橋ならではのお花見を楽しんでいただきたいです」と、長谷川さんはお話してくださいました。

桜を食で楽しむ、豊富な「桜メニュー」

『日本橋桜フェスティバル』のもう一つの魅力が“食”です。日本橋中の109の飲食店が、春や桜をテーマにしたオリジナル桜メニューを、イベント中の期間限定で提供。桜からインスピレーションを受けた “味”を堪能することができます。

例えば、千疋屋総本店の期間限定メニュー「春色庭園  桜あんのモンブラン」。ストロベリーティーには本物の桜の花も浮かべられています。 
千疋屋総本店「春色庭園 桜あんのモンブラン」

また、日本橋だし場はなれの限定メニューは、「桜甘味御膳」。桜餅、お団子、桜色の寒天の3種類の甘味を、伊勢のかぶせ茶と一緒に楽しむことができます。 
/Users/suzuki/Dropbox/tfm_noevir_botanical/fixdata/20170331_botanicaljourney/sakurakanmigozen_m.jpg
日本橋だし場 はなれ「桜甘味御膳」

ほかにも各お店ごとにパフェやサンデー、さらには桜をテーマにしたランチプレートやディナーコースなどと展開は様々。大人はもちろん、お子さまと一緒でも楽しめるオリジナルの桜メニューが豊富に取り揃えられています。

歩いて、見て、食べて、全身で桜を感じながら、日本橋という街の魅力と桜の魅力を再発見できる「日本橋桜フェスティバル」。東京メトロ銀座線「三越前」駅や「日本橋」駅すぐとアクセスも便利ですので、会社帰りやこの週末など、ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。



「日本橋 桜フェスティバル」
期間:3/16(木)~4/9(日)
問い合わせ先:日本橋案内所 03­­–3242­­–0010 (3/16(木)~4/9(日) 10:00~21:00)
WEB:「まち日本橋」特設ページ(日本語English

2017.03.24

Botanist

Botanist12
日本の原風景「棚田」を愛し守る人々

自然と人々の営みが育んできた、日本独自の米作り。その原風景と言えるのが「棚田」です。山や谷の斜面に階段状に作られた田んぼは、ミネラルが豊富で何よりもおいしいお米がとれることでも知られています。

植物と素敵に関わる人を紹介する「ボタニスト」。今回は、日本の貴重な歴史的、文化的景観「棚田」を守り、その棚田に寄り添い生きる人たちの思いと活動をご紹介します。 

東京から一番近い棚田「大山千枚田」

「大山千枚田」は、千葉県の房総半島のほぼ真ん中に位置し、東京から一番近い棚田として知られています。山並みに囲まれた中、約3.2ヘクタールの面積の急傾斜地に、まるで階段のように大小375枚の田んぼが連なっています。この大山千枚田は日本で唯一、雨水のみで耕作を行っている天水田。粘土質の土のおかげで限られた水でも稲作が可能で、ミネラル豊富な土質と天然の雨水により、おいしいお米が収穫できるのです。 棚田は日本独自の文化的景観であり、自然と人々の営みを今に伝える、まさに歴史を語り継ぐ場所。 水を張っている水田に青空が映り込んだ春の風景、緑の階段が空に続く夏の景色、そして、黄金色に輝く秋の収穫時期。 春夏秋冬、四季を通じて移り変わる大山千枚田の風景は、「日本の棚田百選」にも選定されており、多くのカメラマンや都会から訪れる人の目と心をとらえています。

都会とのネットワークで棚田を守る? 棚田オーナー制度

そんな日本の原風景「棚田」も、農業が効率化と後継者不足の波にのまれて行く中、徐々に姿を消しています。大山千枚田も農業に従事する方の高齢化で、一時荒廃が進みましたが、1997年(平成9年)に「NPO法人大山千枚田保存会」が発足し、「棚田オーナー制度」を取り入れることで見事にその姿が蘇りました。このオーナー制度の特徴は「作業参加・交流型」であること。景色を楽しむことから一歩踏み込み、棚田での農業体験を発信しています。オーナーになると田植え、草刈り、稲刈り、脱穀、収穫祭など年7回程度、農家の人たちと一緒に作業が可能。収穫したお米はすべて持ち帰り、自分で作ったお米を自宅で味わうことができます。

「僕たちにとって棚田は子供のころから見慣れた、当たり前の風景。でも、この風景やここでとれるおいしいお米に感動し、貴重であることを教えてくれたのは、都会から訪れたカメラマンや家族連れの人たち。今年で18年目を迎えますが、都会と農村の交流こそが棚田に吹く風向きを変えてくれたと思っています」。NPO法人大山千枚田保存会の会長石田三示さんが今、感謝を込めて語る言葉です。

棚田を愛し、土のある暮らしを実践するアーティストYaeさん


この大山千枚田の棚田を愛し、土と共に生きることの幸せを実践し、食の大切さを様々な形で伝えているアーティストが、Yaeさんです。棚田の近くにある「鴨川自然王国」に拠点を構え、自分が食べる米や野菜を自給しています。Yaeさんの棚田体験は小学生の頃、両親とともに訪れたこの地で棚田の土に触れたことが最初。その後、歌手としての活動を始めた29歳の時に再びこの地を訪れ、棚田を再体験。改めて土に触れる感覚の素晴らしさに目覚めたそうです。棚田を含む里山の素晴らしさにも心が動き、終の住処としてこの地を選びます。今では田起こしから、田んぼの堰作りまで自分で作業し、米作りに携わっていますが、農作業は大変でも、収穫できたお米や野菜のおいしさに感動できることが、一番幸せなことだと語ります。

「棚田での米作りは雨水が頼りなため、雨乞いの歌が大切なんです。そして、仕事やお祭りなどで歌う歌が存在しています。棚田は日本の音楽が生まれた原点かもしれません。時にはつらい農作業を楽しくするのも歌、音楽です。ここにいると音楽家として音楽が生まれた原点に立っているという喜びがあるんです!」

歌手としての表現に、土から得た生命のエネルギーを込め、自然を体で感じながら生きる。おいしいお米や野菜を育て、大切な家族と食卓を囲み食べる。このことが土台となって生きること、歌うことを支えてくれる。東京生まれ、東京育ちの自分のこんな生き方が、少しでも明るい未来へのヒントになれば、という思いで活動を続けているそうです。「生きることは食べること。それを育むのが土であり棚田。そのことに気づけば、誰もが人間らしさを取り戻し、平和でいられると思います。子どものころから土とともに暮らし、生きることは食べることであることを身をもって学んで欲しい」。Yaeさんの未来と子供たち、棚田への思いはつきません。



◆NPO法人 大山千枚田保存会
場所:千葉県鴨川市平塚540
TEL:04­­–7099–­­9050
「自然とともに生きてきた人々のことばに、耳を傾けよう。そして自分たちの歩いてきた道を、見直してみよう。そこから新しい一歩が始まります」。そんなメッセージとともに「棚田オーナー制度」「棚田トラスト制度」「自然体験活動」などを通して、人と自然の暮らしを未来につなげて行くための活動を行う。


◆Yae(やえ) 半農半歌手 シンガーソングライター
故藤本敏夫、歌手の加藤登紀子さんの次女として東京に生まれる。1999年より本格的に歌手活動を始め2001年にデビュー。千葉県鴨川市の里山で農業をしながら、子育て、アーティスト活動を行っている。

2017.03.17

Botanical Recipe

Botanical Recipe12
手軽に使えて栄養たっぷり! 「スプラウト」の魅力とレシピ

「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや楽しみ方を“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。
 
3月は、栄養がたっぷりと詰まった、小さな緑の新芽「スプラウト」をご紹介します。料理研究家のタカコナカムラさんに教えていただく“スプラウトをおいしく食べるレシピ”です。 

手軽においしく栄養チャージ! 人気の食材「スプラウト」とは?


ひょろっとした見た目でかわいい緑の野菜「スプラウト」。その正体は、植物の新芽です。発芽したばかりで“生まれたばかりの野菜の赤ちゃん”のような存在。それは、これから大きく育つためのパワーが、ぎゅっとたくさん詰まった状態ともいえます。だからこそ、少量でもたくさんの栄養を補給できる食材として今、大きく注目されています。たとえば、成長するとブロッコリーになる「ブロッコリースプラウト」には、スルフォラファンといわれる抗酸化作用のある成分が含まれ、それは成長したブロッコリーの7倍とも。また、マスタードの新芽である「マスタードスプラウト」は、ピリッと辛いのが特徴で、女性に嬉しいビタミンやβカロテン、カリウム、鉄分が豊富に含まれています。手軽に使えて栄養たっぷりのスプラウト。賢く活用した、ヘルシーでおいしい春メニューはいかがでしょう。

春の食卓に! スプラウトを使った簡単パスタ

春にぴったりの彩りメニューが、「スプラウトとトマトの冷製パスタ」です。まず、湯むきして、くし型切りにしておいたトマトと細かくちぎったバジルにトマトジュースとオイルを加えて混ぜます。10分ほどマリネして味をなじませれば、パスタソースのできあがり。塩を入れた鍋で柔らかめに茹でたパスタは、一度ザルにあげたら、冷たい水に入れて手早く冷まし、水気を切った状態に。それにパスタソースを混ぜて、塩と胡椒で味を整えて器に盛ります。最後にブロッコリースプラウトをたっぷりのせたら、春らしい爽やかな彩りのパスタ料理が完成。全体をよく混ぜ合わせていただきます。

スプラウトとトマトの冷製パスタ

スプラウトを使ったおしゃれ料理をお花見のお弁当に!

これから暖かくなりお花見や行楽シーズンが始まります。普段の食卓だけでなく、ちょっとしたアウトドアでも、スプラウトはおいしく活躍してくれます。
 
ひとつは、ベーグルで作る「スプラウトのサンドウィッチ」。桜の木の下にぴったりの、シンプルながら鮮やかな見た目がポイントです。まず、白ごまペースト、マスタードをあわせたスプレッドを、半分に切ったベーグルに塗ります。そして、トマトとブロッコリースプラウトをサンドするだけ。水気が多いレタスやキャベツだと、持ち運びの間に水分が出てしまい、パンの食感が失われがちですが、スプラウトは水気があまり出ないので、作ってから少々時間が経ってしまっても大丈夫。シャキシャキ感も残り、サンドウィッチ作りの強い味方です。

スプラウトのサンドウィッチ


もうひとつは、「サーモンの手まり寿司」。ころんとした見た目と華やかな色合いが、お弁当の中身を盛り上げてくれること請け合いのレシピです。作り方は、黒豆と一緒に炊いたお米に寿司酢を加えて混ぜ合わせ、粗熱が取れたらブロッコリースプラウトを混ぜます。これをピンポン玉くらいの大きさに丸めて、スモークサーモンを巻けば完成です。お米とスプラウトは意外な組み合わせに見えますが、海外ではお米は野菜と同じ仲間。サラダが進化したものだと捉えれば、自然においしくいただける組み合わせです。   

サーモンの手まり寿司


見た目がかわいらしいスプラウトですが、野菜になった状態よりも栄養価が高いので、頼もしい食材です。お料理の上に“トッピング感覚”で使え、豊富な栄養を届けてくれる緑の宝物のような存在。ぜひ冷蔵庫に常備しておきましょう。




タカコ ナカムラ
料理家。山口県の割烹料理屋に生まれる。アメリカ遊学中にWhole Foodに目覚め、現在は一般社団法人「Whole Food協会」代表理事を務め、食と暮らしと環境をまるごと学ぶ「タカコナカムラWhole Foodスクール」を主宰。『奇跡の野菜だしベジブロス』(パンローリング刊)など話題の著書多数。 


 

『老化物質AGEためないレシピ ──ウェルエイジングのすすめ』
(パンローリング株式会社)
 

2017.03.10

Botanical Goods

Botanical Goods5
春の花と楽しく触れ合う! ガーデングッズコレクション

庭やベランダの植物たちが少しずつ色彩を増していく、楽しい季節がやってきました。あたたかい日差しを浴びながら、お気に入りのガーデングッズで豊かな空間づくりを楽しんではいかがでしょうか。

植物に関しての名著や、写真集、そしてグッズなどをご紹介するボタニカルブックス&グッズ。今回は、ガーデニングをよりおしゃれで楽しいものにしてくれるアイテムをご紹介します。

お気に入りのじょうろがあれば、緑と触れるのが楽しくなる

ガーデニングで真っ先に手に入れたいのはじょうろ。日々の水やりに欠かせないものだからこそ、納得のいくこだわりの一品を選びたいものです。ガーデニングの本場・イギリス生まれのブランド、HAWSのじょうろは、デザインの美しさがとにかく自慢。インテリアアイテムのように、出しっぱなしにしておいても目を楽しませてくれます。また容量、素材、カラー展開もさまざまなので、まるで洋服を選ぶように自分らしいじょうろが必ず見つかるはず。もちろん見た目だけではなく、持ちやすさや水のやりやすさもお墨つき。霧状の水流は、園芸のプロたちからも「まるでシルク糸のよう」と絶賛されています。 

HAWSのじょうろ

シンプルデザインで花や植物を引き立ててくれるグッズたち

ガーデニングの主役、花や緑をよりきれいに見せたいなら、ガーデングッズはシンプルなデザインでまとめてみてはいかがでしょう。究極のシンプルさと実用性を求めるなら、無印良品のガーデニング雑貨がおすすめです。たとえば、錆びにくいステンレス製の土入れは、ミニマムデザインながら美しいフォルムに仕上がっています。また、職人がひとつひとつ手作りしているというトタンバケツも見た目はシンプルながら味のある風合いで、水やりや土運びにぜひ使いたいグッズです。そのほか無印良品では、ガーデンエプロンや園芸はさみ、庭のお手入れに使いたいほうきやちりとりまで、おしゃれなガーデニング雑貨が豊富にそろっています。シンプルなデザインは「脇役」として、さりげなく花や緑を引き立ててくれることでしょう。 

ステンレス土入れ/トタンバケツ(無印良品ネットストア限定)

個性的なガーデングッズをプラスして、花と緑により愛着を

自分の手で植え、育てた愛着ある花や植物には、プランツラベルを付けてあげるのはいかがでしょう。ガーデンをより自分らしい空間にすることができます。



また、自分らしい個性をより主張するなら、植木鉢のデザインにこだわってみてはいかがでしょうか。花や植物を植えるのに最初に必要になるものですが、例えばブリキやホーロー、カラーペイントされたバケツを植木鉢として取り入れれば、マイガーデンをより華やかに演出できます。底に穴が空いていないタイプのものは根腐れ防止材や鉢石などを入れるか、鉢カバーとして使うことをおすすめします。



ガーデニングを楽しく続けるためには、道具や小物にも愛着あるものを見つけ、使う楽しみを感じるのも一つの方法です。お気に入りのグッズがあれば、ガーデンで過ごす時間がさらに愛おしいものになりそうですね。 

2017.03.03

Herbal Life

Herbal Life12
野の花と迎える春の愉しみ

春がいっそう待ち遠しい3月、春の草花たちも続々と開花の準備を始めています。3月のハーバルライフは、東京、銀座にある野草・茶花の専門店「野の花司(ののはなつかさ)」さんに、お家の中で野花と共に一足早い「春」を楽しむコツを教えていただきました。

都会に春を告げる野花たち

銀座「野の花司」では、日本各地の野原などに自生する季節の花や山野草を数多く取り揃えて販売しています。銀座の裏通り、店先や店内に置かれた野の花は、都会にいながら四季の移り変わりや自然の潤いを感じさせてくれる存在として愛されています。ちょうど3月を迎えた、春を待つこの時期は、“梅”、“カタクリ” 、そして “桜” が可憐な花を咲かせ、その香りを届けてくれています。ガーデニングが可能な庭やプランターがなくても、ちょっとした工夫で季節の草花をお家で楽しむことができるのです。

お気に入りの食器に野花を生けるオリジナルインテリア


野の花は、ガラス瓶やコップにいけるだけでも楽しめますが、和食器を使うと、また違った雰囲気が楽しめます。「野の花司」で取り扱うものに限らず野花は、細くて剣山に刺さらないものが多いのですが、陶器や金属などでできた小さな“花留め”を使うことで、花一輪からでもアレンジメントを楽しむことができます。“花留め” は食器の中に入れて飾りますが、こうして食器を使うことで生活空間にも馴染みやすくなり、窓際や飾り棚、食卓にもとてもマッチするインテリアにすることができます。“花留め”は「野の花司」の店内でも購入することができるので、気に入ったお花が見つかったら花留めも一緒に買って、早速、自宅にある和食器などを使ってアレンジメントに挑戦してみるのもいいですね。ちなみに、枯れにくく長く育てられるのが“枝もの”で、まさにこの季節の桜はうってつけ。小さくても、お部屋の中にお花の存在があるだけで、心もあたたまり、よりいっそう早く春が近づいてくるようです。


また、お客様を迎える時、ちょっと贅沢に野の花を飾りたい時は、お店にお気に入りの食器や器の実物、写真を持参し、予算とイメージを伝えれば、それに合う野の花のアレンジメントもオリジナルで作ってもらうこともできるそうです。

草花たちとより長く楽しめる寄せ植え

「野の花司」さんが教えてくれるもう一つの野の花の楽しみ方が、“寄せ植え”です。 一種もしくは数種類の草花をひとつの鉢に植えた “寄せ植え”。ちょうどこの季節のおすすめの一つが、“スミレ”を取り入れたもの。 スミレは1〜2cmほどの小さな、紫色の花を咲かせますが、その慎ましく咲く可憐な花は、本格的な春への期待に心をほんのりと暖かくしてくれます。開花中の花と、つぼみが一緒になったものを買うと、これから1ヶ月ぐらいに渡りスミレの花を間近で楽しむことができます。

また、3月を迎えた春を待つこの時期は、花だけではなく“グリーン”も色鮮やかです。例えばメインのお花のまわりに“草”や“苔”が敷き詰められてあったりと、爽やかな緑色と花々の彩色が競い合うよう合わせてあるものを選べば、よりいっそう春の鮮やかさをお家で楽しむことができます。

さて、寄せ植えで自宅に招いた草花たちですが、より長持ちさせるにはコツがあります。実は、多くの人がやってしまう失敗例が、“お水のあげすぎにより根を腐らせてしまうこと”なんだそうです。誰もがかわいがりたい気持ちで、ついつい水をやり過ぎになるそうで、実はあまり甘やかしすぎないことが野に生きる自然の花には大切なこと。例えば毎朝毎晩のように決まった時間にあげ続けるのではなく、「少し土が乾いてきたらあげる」「暖かい日が続いているから水やりの頻度を増やす」などと天気や環境に臨機応変に対応し、植物たちの“顔色”を見て、“対話”しながらお世話することが大切なんだそうです。

実は、この寄せ植え、花や葉が落ちると「枯れてしまった」と思ってしまいがちですが、種類によっては、土の上の部分がなくなってしまっても、“こぼれ種”や“地下茎”などが土の下で成長している場合もあるそうです。そういったものは、定期的な水やりを続けることで、また巡る次の季節にも芽吹きが生まれてくるそうです。どんなに小さくても自然の強い生命力に溢れた野の草花。そんな驚きで四季の移ろいを教えてくれるのも大きな魅力の一つです。



Macintosh HD:Users:suzuki:Dropbox:tfm_noevir_botanical:fixdata:20170224_botanist11:20170224_photo:shop.jpg
野草・茶花専門店 「野の花司」
営業時間 10:00~19:00/日曜・祭日11:00~18:00
住所 東京都中央区銀座3-7-21
TEL 03–­­3535–­­6929/FAX 03­­–3535­­–6930