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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2016.06.24

Botanist

Botanist3
プラントハンター西畠清順さんと不思議な植物たち2

まだ見ぬ新しい植物を探し求めて、世界中を旅する「プラントハンター」。そのひとりである西畠清順さんの活動は、めずらしい植物を運んでくるだけではありません。それはさまざまな形で世の中や私たちの身近な生活にも、素敵な影響をもたらしてくれています。
 

植物と素敵に関わる人を紹介する「ボタニスト」。先月に引き続き、今月もプラントハンターの西畠清順さんが登場。その活動についてご紹介します。

西畠さんをプラントハンターに変えた“ある植物”


幕末より150年続く花と植木の卸問屋「株式会社花宇」の五代目に生まれた西畠清順さん。物心ついた頃から、いずれは家業を継ぐことを意識はしていたものの、もともと植物には興味がなかったのだとか。それが一瞬にして変わったのが21歳のとき。海外を放浪している最中、ボルネオ島にあるキナバル山に登り、世界最大の食虫植物“ネペンテス・ラジャ”に出合い心境が一変します。キナバル山は赤道直下にある山で、ふもとはジャングル。標高4000メートルを越えるため、その山頂は氷点下にもなる過酷な場所。8時間かけてその山を登りながら、熱帯、亜熱帯、温帯、亜寒帯と、地球のおおよそ全ての環境を体感した後に出くわしたのが、不気味に佇む巨大植物“ネペンテス・ラジャ”でした。場所は雲の上。その極限の環境の中で見せつけられた生命力と圧倒的な存在感に「植物はすごい」と、大きな衝撃を受けたのがこのとき。この出合いによって、まるで科学反応がおきたかのように植物の面白さにのめりこんでいったのだそうです。
 
世界最大の食虫植物“ネペンテス・ラジャ” 

プラントハンター西畠さんが伝えたい“植物がもたらす感動”


キナバル山の食虫植物に感じた「感動に近い驚き」が自分の原点になったという西畠さん。2012年にスタートした、植物の魅力を伝えるための活動「そら植物園」において、それはさまざまな形であらわれています。
 
商業施設に全国47都道府県から集めた桜を一斉に咲かせたり、樹齢1000年のオリーブを小豆島に植えたり、いろいろな企業とコラボレーションした取り組みは、どれも西畠さんのアイディアが詰まったユニークなものばかり。「人生で初めてのことって記憶に残りやすいし、喜びやすいし、人の心にも届きやすい」(西畠さん)。自分の経験をベースに、植物ってすごいでしょ?ということを、この活動を通して、世の中に届きやすい形で伝えています。
 
そして、その植物の神秘を物語るかのように「そら植物園」の活動では前代未聞なできごともたくさん起こっています。中でも、自身が印象深かったと語るのが、旅行会社とコラボレーションした「世界一の巨木・奇木を巡るツアー」。これは西畠さん自らがガイドをつとめ、アメリカ西部にある世界最古の生命体といわれる樹木、世界最大の巨木、世界一高い樹木を訪れるという内容でした。大自然の迫力を前にし、植物の尊大さを体感し、ツアーに参加した人たちのほとんどが感動して涙したというほど素晴らしい旅になったそうですが、さらに驚くべきできごとがもうひとつ。ツアーには2年間鬱病で寝たきりだったおばあちゃんも参加していたのですが、この体験を機にすっかり元気になったのだそうです。これまで全く家を出ていなかったにも関わらず、今では「そら植物園」の事務所がある代々木ビレッジに何回も足を運んでくれているそうです。植物の計り知れない偉大さを教えてくれるエピソードですね。

人の心に長く残る植物園を作っていきたい


さまざまなプロジェクトの中で、植物が引き起こした奇跡や、それによってお客さんが喜ぶ顔に直面してきた西畠さん。この数年で「植物の仕事で世の中の役に立ちたい」と強く考えるようになったといいます。現代のプラントハンターが世の中に影響を与えることができるとすれば、植物を運ぶことで価値観を変えたり、何気ない気づきをもたらしたりすること。植物ブームといわれている今日ですが、ただのブームで終わらせるのではなく、自分が手がけたことをきっかけに、植物を心から好きになる人をもっと増やしていきたいというのが今後のヴィジョンだそうです。「“そら植物園”の“そら”を漢字で書くと“宙”。これは限りなく続く時間という意味。人の心に長く残るような植物園を作っていきたいと思って、この名前をつけました」(西畠さん)。その名の通り、これからも私たちと植物をつなぎ、人の生活する場を植物で豊かにしていって欲しいですね。


西畠清順(にしはた・せいじゅん)
1980年生まれ。幕末より150年続く花と植木の卸問屋、花宇の五代目。日本全国・世界数十カ国を旅し、収集している植物は数千種類。日々集める植物素材で、国内はもとより海外からの依頼も含め年間2000件もの案件に応えている。
2012年、人の心に植物を植える活動“そら植物園”をスタートさせ、植物を用いたいろいろなプロジェクトを多数の企業・団体などと各地で展開、反響を呼んでいる。

著書
『教えてくれたのは、植物でした 人生を花やかにするヒント』(徳間書店)
『プラントハンター 命を懸けて花を追う』(徳間書店)
『そらみみ植物園』(東京書籍)
『はつみみ植物園』(東京書籍) 2016年6月下旬発売予定(発売中)
official site:http://from-sora.com/

2016.06.17

Botanical Recipe

Botanical Recipe3
家イタリアンが「本格シェフ」の味になるイタリアンのコツ3
~新鮮ハーブのボウルパスタ!

銀座の人気イタリアン・レストラン「アロマフレスカ」の原田慎次シェフに教えていただく、お家イタリアンが「本格シェフ」の味になるコツ。3回目は、新鮮なハーブを使った「ボウルパスタ」をご紹介します。
 
原田シェフが料理を提供する上でもっとも大事にしているものは、素材が放つフレッシュな香り。店名の「アロマフレスカ」は“さわやかで新鮮な香り”という意味で、その香りをお客さまに届けたいという思いからきています。原田さんの料理にとって、香り引き立つフレッシュなハーブは欠かせない存在なのです。

キッチンでハーブの鉢植え栽培をしよう!


ハーブの栽培は広い庭がないと……と考えている人が多いかも知れませんが、実は陽があたればキッチンでも、ハーブを栽培することは充分可能。お家イタリアンに1番活躍するのが「バジル」と「イタリアンパセリ」です。バジルは40以上もの種類がありますが、一般的といわれる「スイートバジル」は見た目もかわいくて、料理に使いやすいそうです。また栄養価が高いことでも知られている「イタリアンパセリ」は、仕上げにさらっと添えるだけで、見た目も一気に格上げされます。調理中にすぐ手の届くところにあると、とっても便利です。とりわけ「鉢植えからちぎった、“とれたてハーブ”を使うと格別に味が良くなる!」そうです。ただし、この「バジル」と「イタリアンパセリ」は葉っぱも柔らかく、ややデリケートな植物。初心者なら、種ではなく苗から育てるのがおすすめです。
 
では、「とれたてハーブ」の旨味を存分に引き出したレシピを原田シェフに教えていただきましょう。

新鮮ハーブをどっさり使った、ボウルで作る簡単パスタ


原田シェフが提案する本格お家イタリアンのひとつ、「トマトとフレッシュハーブのスパゲティ」は、自身が本場イタリアの知人の家で食べたパスタがベースとなっています。裏庭に生えていたローズマリー、セージ、バジリコ、イタリアンパセリをたっぷりと摘んできて、そのままザク切りに。ボウルに入れたゆでたパスタとトマト、にんにく、オリーブオイル、唐辛子にそれらを一緒に混ぜて、最後にパルメザンチーズをかけるだけというシンプルパスタ。とっても簡単なのに、とれたてのフレッシュハーブの良さが引き立っていて、感激してしまったのだそうです。
 
ポイントは「新鮮なハーブをどっさり入れること」と、必ず「ボウルで混ぜる」こと。火を使わない分、余分な熱が加わらないので、フレッシュさが失われません。熱々じゃないということさえ除けば、パスタを作るのにボウルは、ほぼパーフェクトな調理器具。実は、イタリア人はそもそも熱々のものを好まず、少し冷めているぐらいが味がわかってちょうどいいという嗜好。細かいことを気にしない、そして豪快。この新鮮ハーブをどっさり使ったボウルパスタは、まさにイタリア人らしいスピリッツが受け継がれたような1品です。鮮やかなハーブの緑が目にも涼しげで、夏にもぴったりです。

毎日を素敵に変える、フレッシュハーブに囲まれた暮らし


キッチンに陽があたるのであれば、ぜひフレッシュハーブに囲まれた生活をして欲しいという原田さん。健やかな日射しで、すくすくと育つ新鮮なハーブの香りに包まれたキッチンは、とってもヘルシーな気分になります。そして、窓際に並ぶたくさんのグリーンたちは、素敵なインテリアとしても一役買ってくれます。もし、たくさん育ってハーブが余ってしまったら、フレッシュ・ハーブティーとして楽しむのもおすすめ。また、キッチンに紐で結んでつるしておけば、自然乾燥して乾燥ハーブに。さらに長く使うことができます。
 
ハーブの鉢植え栽培がもたらしてくれるものは、まさに、自然のものを上手に取り入れた暮らし。緑あふれるキッチンで心豊かに料理を楽しむことも、プロのシェフの味に近づくエッセンスなのかもしれません。
 

原田慎次(はらだ・しんじ)
1969年生まれ。六本木「ヂーノ」で修行を積み、青山「ジリオーラ」で4年間シェフを務める。1998年、広尾に「アロマフレスカ」を開店。現在は銀座に移転し、野菜を中心としたヘルシー料理で予約が殺到する人気店に。斬新かつ繊細な現代イタリアンは、高く評価され、ミシュランガイドで2008年から現在まで連続で星を獲得している。
 
2016年1月に発表された『アロマフレスカ直伝 おいしさに差がつく! イタリアンのコツ60』(講談社)は、「簡単で、おいしいパスタ、イタリアンが家で食べられたら……」という声に答えた1冊。ボウルであえるだけのパスタや、鍋ひとつでできる簡単リゾット、焼くだけのメイン料理など手軽で本格派なレシピが、美味しさのコツとともにラインナップされている。
 

2016.06.10

Botanical Books

Botanical Books3
なぜ、アサガオは朝に咲くの?
植物の「はつみみ」がつまった1冊

なぜ、アサガオは朝に咲くのか? その秘密は「夜」にあります。夜の暗い状態になると、アサガオが刺激を受け、それからおおよそ10時間後に花が咲くようになっています。例えば、夕方7時に陽が落ちると必ず翌日の朝5時ぐらいに花が咲く。そういう生体時計を持っているのです。
 
プラントハンターの西畠清順さんの待望の新刊『はつみみ植物園』のなかには、このように知っていそうで知らない“植物のはつみみ”がたっぷりと詰め込まれています。 

 「植物」に関しての名著や新刊書、写真集などを毎回お届けする「ボタニカル・ブックス」、今月はこの『はつみみ植物園』をご紹介いたします。

『はつみみ植物園』(著:西畠清順、画:はつみみ工房/東京書籍)
 

“なるほど! これは初耳だ!”となるのが『はつみみ植物園』の狙い

「植物はいつ、どこからきたの?」「なぜ、母の日にカーネーションを贈るの?」「なぜ、植物は紅葉するの?」「なぜ、サボテンのトゲはあるの?」そして、「なぜ、アサガオは朝に咲くの?」などなど。
 
『はつみみ植物園』では、知っていそうで、知らなかった。けど、今さら誰にも聞けないような、身近で素朴な植物への疑問を、西畠さんがユーモアたっぷりの言葉で解説しています。「大人が子どもに聞かれて答えられなかったら恥ずかしい。だけど、読んだら、“なるほど! これは、初耳だ!”ってなる!(笑)」。そんな内容が素敵なイラストとともにいくつも紹介されています。
 

ちなみに、なぜ、サボテンのトゲはあるのか? この本当の理由を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。この本によると、サボテンのトゲは葉が進化したもの。その役割のひとつは、日陰をつくるため。サボテンが暮らす砂漠は地獄のような熱さのため、体中の無数のトゲで日陰をつくり、体温を下げているのです。ちなみに、サボテンにトゲがあるのとないのとでは、品種によって10度近く表面の温度が違ってくるそうです。そして、もうひとつは、トゲをまとうことで、鳥や動物に食べられないようにするため。いかにも痛そうなサボテンのトゲですが、葉を進化させて必死に熱さや環境に対応していることを知ると、ますますあの姿が愛らしくなってきます。

 西畠清順流の観葉植物の上手な育て方もアドバイス!?


さて、西畠さんは、プラントハンターという仕事柄「どうやったら、植物をうまく育てられるか?」「家で植物を育てたいが、どんな植物が良いか?」とよく聞かれるそうです。そんなときは、まず、自分が好きだと思える花屋さんや観葉植物屋さんを探して、そこで働く植物に詳しい店員さんを見つけてください、とアドバイスするのだそうです。観葉植物といっても、そもそもは野生で暮らしている植物。さまざまな環境で、それに見合うように生きているので、種類も育て方も色々。人の感性ではなく、植物の目線で考え、つき合うことが大事。観葉植物の育て方も習い事と同じで、独学で練習するよりも、定期的に通って気軽に相談できるような “先生” を見つけるのが大切だというわけです。 

西畠清順流の植物との理想の付き合い方とは?


大事なのは、まず植物を好きになること。好きになって初めて自然を知りたいと思うし、あの花や木に近づいてみたい、自分も何かそこでしてみたいと人は思う」。本の後半で紹介されている「はつみみボイス」は、まさに西畠さんがすべての人に聞いて欲しい自身の心の声。植物の壮大さや、奥深さ、魅力を最初から全部理解しようと肩肘を張るのではなく、もし、家の周りに緑がたくさんある公園があれば、そこに足を運んでみる。気に入ったら、頻繁に通ってみる。さらに好きになったら、今度は自分の家で育ててみようという風に、人から自然に歩みよっていくことが大事。植物と上手に付き合いたいけれど、どのように取り入れたらいいかわからない。そういう人にはぴったりの西畠流のメッセージです。
 
「植物が好きっていう気持ちは、年齢も、国境も、宗教ですら越えて、わかりあえるもの。」『はつみみ植物園』はつみみボイスより
 
この本を一言で表すなら、近いようで遠かった私たちと植物の距離をぎゅっと縮めてくれる1冊。お気に入りの公園を見つけて、ぜひベンチで緑に囲まれながら読んでみてください。
 
 
西畠清順(にしはた・せいじゅん)
1980年生まれ。幕末より150年続く花と植木の卸問屋、花宇の五代目。日本全国・世界数十カ国を旅し、収集している植物は数千種類。日々集める植物素材で、国内はもとより海外からの依頼も含め年間2000件もの案件に応えている。
2012年、人の心に植物を植える活動"そら植物園" をスタートさせ、植物を用いたいろいろなプロジェクトを多数の企業・団体などと各地で展開、反響を呼んでいる。
 

2016.06.03

Herbal Life

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“幸福感をよぶハーブ” 「ローズ」&「クラリセージ」

「ジューンブライド」という言い伝えにならい、ホテルなどでも結婚式を挙げるカップルを見かけることが多くなる6月。そんな、どこか幸せムードいっぱいの月にぴったりなのが、幸福感をよぶハーブとして知られている「ローズ」と「クラリセージ」です。

高揚感をもたらす甘くて気品高いローズの香り


“永遠の愛”というロマンチックな花言葉が広く知られる「ローズ」。ローズは鑑賞用だけでなく、ハーブとしても古くから利用されてきた植物のひとつです。乾燥した花びらやつぼみは、ポプリやハーブティーに。生の花びらから抽出した精油やローズウォーターは化粧水や香水に。たとえば「花香の女王」ともいわれる「ブルガリアンローズ」の精油は、7~8万枚もの花びらから、わずか1gしか得られない希少価値の高いもの。その奥深く、気品溢れる香りで知られています。
 
そんな甘く気品高い「ローズ」の香りには、女性の感性を刺激し、気分を高揚させ、幸福感をもたらす効果があるといわれています。またローズオイルには、血液のめぐりをよくして、冷えを軽減する効果も。まさに、女性のためのハーブともいえる「ローズ」ですが、もしハーブティーで楽しむなら、つぼみもカップに浮かべることを忘れずに。これで見た目を素敵に演出することができます。

心身のバランスをリセットできるクラリセージのリラックス効果


ローズと同じく、幸福感をもたらすことで知られているのが「クラリセージ」。ハート型の葉っぱを持つ愛らしい植物で、初夏にピンクやパープル、ホワイトの小さな花を咲かせます。マスカットのような甘い香りを特徴とするこのハーブには、心を穏やかにする鎮静作用があり、明るい気持ちへと導いてくれます。
 
季節の変わり目で、女性がホルモンバランスを崩しやすいといわれるのも6月。アロマポットやディフューザーを使って、お部屋で「クラリセージ」の香りをたっぷりと楽しめば、心身のバランスをしっかりと整えることができます。お気に入りの映画や本と一緒に楽しめば、より至福の時間を満喫することができそうですね。
 
女性を優しく支えてくれるふたつのハーブ。ドライタイプのものなら、その香りをぎゅっと閉じ込めて“サシェ”にするのもおすすめ。お友だちにも素敵な香りをおすそ分けをして、その良さを分かち合えば、さらに幸福が舞い込んでくるのではないでしょうか。