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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2018.06.22

Botanist

Botanist27
自然栽培で育てるエディブルフラワー 井上隆太郎さん

見た目も美しく、味わっても楽しめる。そんなエディブルフラワーやオーガニックハーブが、今多くのレストランやBARで人気を集めています。手がけるのは千葉、鴨川で自然農法を取り入れた農園を営む井上隆太郎さんです。
 
今月のボタニストは、食べられる花「エディブルフラワー」を独自の農法で育てる、GRAND ROYAL greenの井上隆太郎さんをご紹介します。
 
 

食べても楽しめる花、エディブルフラワーの魅力

葉や木の実だけでなく、「花」も食材として古くから利用されてきました。特にオランダでは、普段からエディブルフラワーを使った料理がおなじみです。もちろん日本でも、菜の花や食用の菊、紫蘇の花などが食材として好まれてきました。料理に使われても、香り付けや飾り程度という要素が強かったエディブルフラワーですが、今ではより積極的に料理の素材や、味のアクセントに使われ、しっかりとした味や香りが求められるようになってきています。そのエディブルフラワーを独自の自然農法で育てているのが、井上隆太郎さんです。自身の農園「GRAND ROYAL green」で常時20種類ほどの花や緑を育て、夏を前にした今の時期には、ハウスの中でナスタチウム、ボリジ、フェンネル、カモミール、アニスヒソップ、シナモンバジルなどが収穫の時を迎えています。ハウスの中で自然栽培で育てられ、一つ一つ丁寧に摘まれて収穫された花は、みずみずしい輝きに満ちています。

 
 

自然栽培へのこだわりが生んだ本当の美味しさ

井上隆太郎さんの農園「GRAND ROYAL green」は千葉県、鴨川市の里山にあります。井上さんは、もともとは装花やガーデンデザインを手がけ、花の販売も行うフローリストでした。レストランやBARの知り合いなどからエディブルフラワーが欲しいという注文を受けても、普通の観賞用の花市場では彼らが望む食材としての花を見つけることができず、それならと自分で育て始めます。

 
最初は鴨川に農地を借り、東京から通いながら農作業を行っていましたが、3年前に家族とともに移り住みました。目指しているのは美味しく、しっかりした味わいを楽しめる花やハーブ。そのために取り入れたのが自然農法です。一つのハウスの中に多種多様な花や植物を植えることで、里山や自然の野原に近い環境をつくり、花や植物が本来持っている味を引き出しています。また、化学肥料や動物性の肥料は一切使用せず、唯一使用する植物性の堆肥も必要最小限に留めています。肥料を多く与えれば、早く大きく育てることができますが、味が薄くなり自然の味がしなくなるそうです。大切なのは鴨川の気候や地質にあった花や植物を選んで育てること。また、同じハウスの中でも風通しの良い場所が好きな花、水はけの良い場所が好きな花など、きめ細かく環境に気を配ることで、それぞれの本来の味を引き出すことができるそうです。「自然と同じ環境で育てること」、それが井上さんのエディブルフラワーを美味しく、美しくする秘密なのです。

 
本当に美味しい花、ハーブを届けたい。そんな思いを込めて井上さんは、育て方だけではなく収穫のタイミングにもこだわり、食材をシェフたちに届けています。花は摘んだそばから傷んでいくので、数種の花を摘む時には、傷みやすい花は最後に摘むなどして、大切に収穫してゆきます。「料理の味の半分は畑で決まる」という思いで毎日花と向き合い、その成長にきめ細かく愛情を注いでいるのです。