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あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で輝くライフスタイルを!

植物のめぐみを取り入れたライフスタイル「BOTANICAL LIFE」を、テーマ別に週替わりでご紹介します。
植物の世界からあなたに届く「美しい贈りもの」です。

2018.05.25

Botanist

Botanist26
神代植物公園、世界に誇るバラ園の魅力

東京都調布市にある神代植物公園のバラ園は、世界からも高い評価を得る日本を代表するバラ園です。1961年の開園当初から多くのバラを植栽し、日本のバラ栽培の歴史を刻んできました。5月は「春のバラフェスタ」も開催中です。
  
今月のボタニストは、世界のバラを育て未来に受け継ぐ、神代植物公園のバラ園の魅力をご紹介します。

 

神代植物公園が守る、世界のバラの美しさと伝統

神代植物公園のバラ園は、1959年に日米親善のためロサンゼルス市から贈られた80品種のバラをもとに作られました。この時期、色とりどりのバラが庭園一面に咲き、早朝にはバラの香りで満たされます。4000年以上前から北半球の温帯域に自生する「野生種」、ギリシャ・ローマ時代からヨーロッパで盛んに栽培された「オールドローズ」、1867年以降「オールドローズ」と中国由来のバラとの交配から生まれた「モダンローズ(現代バラ)」など、現在では、400品種、5200株のバラを見ることができます。神代植物公園のバラ園は、名花の美しさを楽しむだけでなく、世界のバラの歴史を体験できるバラ園作りにこだわり、2009年にはイギリスに本部を置く「世界バラ会議」から「優秀庭園賞」を贈られるなど、名実ともに世界で高く評価されています。
  

伝統的なバラの名花や古株を大切にしながら、毎年変わらず美しい花を咲かせるための努力は、並大抵のものではありません。毎年の気候の変化や、年数の経過による株の老朽化などの状況を見極めて、バラ栽培では特に大切な土壌環境を整え、剪定の技術を高めるなどして、バラを守っています。そんな努力もあって、1959年にロザンゼルスから贈られた歴史的な名花「クイーンエリザベス」は、当時の株がそのまま今も変わらず、数多くの美しい花を毎年咲かせています。
クイーンエリザベス
 
 

未来と世界に向けたバラ作り

神代植物公園の活動は、それだけではありません。日本の野生種の「ノイバラ」がヨーロッパに渡り、世界のバラの品種をより豊かにしたように、日本や世界での新しいバラの交配や栽培支援にも尽力しています。バラ園の中には、3ヶ所の「国際バラコンクール花壇」が作られており、未発表のバラの品種コンクールも行っています。新しいバラの交配育種は、めしべに花粉をつけて、できた種子を蒔いて育て、作った苗から理想の花を選び出すことで行われてきました。納得できる花が生まれるには10年以上の年月が必要とも言われています。そうやって生まれた新品種のバラは、この花壇で2年間にわたり栽培、審査され、未来と世界に向けて新たなバラの魅力を発信しています。
栄光

また、バラの魅力は花の美しさだけでなく、その香りにもあります。バラの香りは、ジャスミン、すずらんと並んで三大花香とも呼ばれるほど。バラの香りは大きく七種に分けられ、強い甘さと華やかさを感じさせてくれる「ダマスククラシック」、情熱的で洗練された香りの「ダマスクモダン」、上品で優雅な「ティー」、爽やかさの際立つ「フルーティー」、甘さが印象的な「ブルー」、「スパイシー」、「アニス」などがあります。バラの香りは晴れた日の早朝から午前中に最も強くなるため、春と秋の開花の最盛期の週末には、その7種すべての新鮮な香りが楽しめるよう、早朝開園も行っています。
芳純
  
現在では2万種以上の品種が生まれ、世界でもっとも愛される花となったバラ。神代植物公園のバラ園は、太古からバラと人が歩んできた歴史や文化、そしてバラへの思いを、花の姿や香りを通して今に伝え、未来に繋げているのです。